<お遍路宿紹介>宿坊:第58番札所 仙遊寺『創心舎』

 2017/12/04  2018/11/03

お遍路宿の紹介です。2017年の年明けに泊まらせていただいた、58番札所 仙遊寺の宿坊『創心舎』。宿舎自体は新しいのですが、お寺への親しみを感じられる宿坊でした。


2017/1/2宿泊

標高300mという高台にある仙遊寺。どれだけ高いかというと、

仙遊寺アクセス

Googleマップのキャプチャより

これです。ひとつ前の札所である栄福寺に比べ、グッと標高が上がります。まさに、歩き&自転車遍路泣かせの寺。

仙遊寺山門

車で来た参拝者が、山門の前を通り過ぎて、さらに上にある駐車場に向かっていきます。もちろん自転車も山門から入れないので、僕も坂を上がって行きます。

仙遊寺駐車場 仙遊寺お地蔵さん

車なら今治インターチェンジからアクセスできます。

仙遊寺本堂

こちらは本堂。仙遊寺は天智天皇(大化の改新で有名な中大兄皇子なかのおおえのおうじのこと)の勅願により創建されたといわれる由緒あるお寺です。昭和22年(1947)に山火事による本堂などの全焼がありましたが、それでも再建されてからは半世紀以上経っています。

仙遊寺本堂宿坊

納経所で教えてもらった通りに、本堂の脇から宿坊へ向かいます。

仙遊寺宿坊 仙遊寺天然温泉

“洋”を感じる真新しい宿舎。天然温泉にも入れる!

仙遊寺宿坊創心舎

『創心舎』という名前があるみたいです。スタッフの方に予約の旨を伝えると、2階のお部屋まで案内してくれました。料金の支払いは翌日の朝とのこと。

仙遊寺宿坊像 仙遊寺宿坊階段

踊り場で迎えてくれる塑像。

仙遊寺創心舎『観月』 仙遊寺宿坊『観月』

『観月』と名の付いた多目的なホールがあります。なぜかサンドバッグ。

仙遊寺干ししいたけ

しいたけも乾燥中。

仙遊寺宿坊廊下

定員100人というのですから、宿坊の規模としては大きい。このときスタッフの方に写経をやりたいと尋ねてみました。ダメもとでしたが、大丈夫だと思うとのこと。

仙遊寺宿坊部屋『不動』

僕が泊まるのは、『不動』という6畳のお部屋。

仙遊寺部屋エアコン 仙遊寺宿坊部屋鍵

エアコン完備だったので助かりました。洗濯物もすぐ乾きそうですし。夏でも快適だと思います。

仙遊寺宿坊布団

テレビはありませんが、自分に向き合える時間にできるのではないでしょうか。

仙遊寺今治景色 仙遊寺しまなみ海道

部屋の窓からは、ちょうど北側の今治市街と、その先のしまなみ海道が望めます。来島海峡大橋の白い主塔の姿も。

創心舎トイレ

トイレ。

創心舎洗面所

洗面所。

入浴されていた方が出たということなので、地下のお風呂場へ向かうことに。写経の件ですが、19時から副住職が対応してくださるとのことでOKいただきました。

仙遊寺浴室 仙遊寺風呂場

浴室の扉が2つあります。宿泊客の数によって稼働を決めるのでしょう。中から鍵がかけられるようになっています。

仙遊寺温泉

成分表には『仙遊寺温泉』との表記。低張性アルカリ性冷鉱泉、適応症は神経痛、筋肉痛、…などと書かれています。

仙遊寺宿坊洗濯 仙遊寺洗剤

風呂から上がって1階の勝手口の洗濯場へ。洗濯機は洗剤使い放題で100円。乾燥機も100円(13分間)。

仙遊寺宿坊食堂

18時に食堂へ。この日の宿泊客数は、僕を含めて4人。意外なことに、僕以外はお遍路さんではありませんでした。

仙遊寺宿坊夕食

懐石風の夕食。お正月だから豪華なのかと思いきや、いつもこんな感じのよう。部屋に戻ると、今治の夜景が輝き始めていました。

仙遊寺今治夜景

19時からの写経を受けに1階の部屋に行きます。

仙遊寺『持仏』

『持仏』という間。副住職がいらっしゃったのですが、見た感じお若い方だ。写経を初めてやるということで、それについて法話をしていただきました。短くまとめると以下の内容でした。
・写経はお経にまつわる事の中で、一番御利益がある。
・お経の教えを考えることよりも、読経よりも。
・弘法大師が嵯峨天皇に写経を勧めたところ、書き終わらないうちに人々の疫病などが治った。

お経を模写するだけのことなのに、そんなに大事とされていることとは知らなかったので驚きました。なお仙遊寺では、納められた写経はお焚き上げなどせず、すべて保存しているとのこと。火災以降のものすべてだというから驚きですね。

副住職が部屋を出たあと、千手観音に見守られながら見よう見まねで写経開始。

仙遊寺写経

用紙の最後に願い事を書く場所がありまして、そこに“滋養強壮”とか“肉体疲労時の栄養補給に”と…書こうとしたけどやめておきました。

仙遊寺写経体験 仙遊寺創心舎写経

遍路の安全を願って“交通安全”にしておきました。初めての経験ということもあり、結局、たった1枚の写経に1時間近くかかりました。観音像の隣に写経の山があり、そこに加えさせていただきました。

翌朝6時には、本堂でのお勤めに参加。住職から法話の内容としては、「自身も八十八ヶ所巡りをしながら平和を祈願している」といったことでした。その時、なぜか宿泊客の一人が“集団的自衛権”を持ち出して、住職と激しめの議論をし出すという事態になりました。住職も客も熱くなっていましたが、両者とも納得されていたようでした。

仙遊寺創心舎廊下

住職に「きのう写経をされたというのはあなたですか」と言われました。流れ的に怒られるのかなとドキッとしましたが、素晴らしいことだとほめられました。それだけ写経をする人は珍しいのかもしれません。

仙遊寺宿坊朝食

7時に食堂へ。おせち料理のような朝食。

仙遊寺『観月』日の出 仙遊寺御来光

2階のホールから日の出が拝めました。

仙遊寺の坂

料金は1泊2食で6,500円。僕の場合は、写経もさせていただいたのでプラス1,000円でした。スタッフの方も含めてアットホームなので、お遍路さんもお遍路さんじゃなくてもおすすめしたい宿坊です。

 

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