<お遍路宿紹介>善根宿:鴨の湯 いやしの舎
お遍路宿の紹介です。第11番札所 藤井寺の近くに位置し、焼山寺に挑む前に準備を整えられる善根宿さんです。
2016/8/7宿泊
徳島県吉野川市にある鴨島温泉『鴨の湯』には、善根宿が併設されています。利用させていただくには、まず『鴨の湯』で受付を済ませます。温泉施設なので、お遍路中の汗を流すことができるというのもうれしいですね。通常料金は450円なのですが、なんと360円で利用できる“お遍路さん割引”もあります。
併設の『鴨の湯 いやしの舎』がお遍路さんが宿泊できる善根宿です。スタッフの女性店員さんの説明によると、善根宿の利用は無料で、洗濯機は200円で使用することができるとのこと。歩き遍路にとってはいたれりつくせりです。
中は3畳ほどの畳敷きで、定員6人を想定されています。お遍路さんが残していった納札がびっしりと貼られていますね。
いやしの舎内観。
こちらは女性専用。
水洗トイレも建っています。
温泉は地元の人でにぎわっていましたが、善根宿の利用者はこの日は僕だけ。春や秋のお遍路シーズンには、寝床のシェアも考えられます。
自転車の利用も自由。近くのスーパーへの買い出しや飲食などにも使えて便利です。
プラスチックの波板をふんだんに使ったなんとも味のある小屋ですが、自由に使っていいコンセントも完備。
宿の建設には、加賀城晃さんという方が大きく貢献されているようですね。
『宿泊利用の定め(掟)』が目を引きます。
・1泊に限り利用可とする。
・建物内の火気使用禁止。
・宿泊者は鴨の湯受付に届け出ること。
Googleマップのキャプチャより
ちなみに、周りはのどかな場所なので夏の夜には、自然の生き物の鳴き声がします。“お遍路ころがし”と呼ばれる難所、第12番札所の焼山寺へ向かう際の身なりや食事などを用意することができるので、とても助かる善根宿さんです。