<お遍路宿紹介>善根宿:『スローライフなお宿』に泊まってみた
ご注意
本記事は当時の経験として残している記録になります、現在の営業を保証するものではありません。ご利用をお考えの場合は、施設に営業状況をご確認ください。
2017年のゴールデンウィークの期間中、香川県高松市の善根宿『スローライフなお宿』に泊まらせていただきました。宿主である板東さんに、気になる名前の由来も教えてもらいました。
2017/5/3宿泊
“四国の大動脈”国道11号線沿いの、茶色の建物がこの日の宿『スローライフなお宿』。前日に予約をしておきました。
善根宿と書かれた看板というのも珍しい気がします。
横道から建物入口へ向かいます。出迎えてくださったのは、宿主の板東さん。
板東さんは自らの事業の傍らで、お遍路さんを支援する善根宿を運営しています。こちらの事務所は、善根宿に併設しています。
「自由に使っていいですから。」と言いながら、板東さんは宿の中を案内してくれました。
この日は、僕と若いお坊さんの2人が泊まります。お坊さんもお遍路をするのです。
1階には広くてきれいなリビングがあります。お遍路さんが団らんするにはもってこいの場所です。
ただ、床にコンセントが設置されている点だけ意味が分からなかったです。
ネットに載せる許可をいただきましたので、どんどん紹介していきたいと思います。
奥にはダイニングキッチンがあり、お遍路さんが自炊できるように設備が整っています。ちなみに、この近くに業務スーパーがあります。
シャワールームがあるのもうれしい。こんなに便利で、それも無償で提供してくれるなんてどうかしてるよ。
寝る部屋は2階です。
2階は3部屋の和室に分かれています。
職業遍路防止のため、連泊はできません。
はじめてですよ、2階建ての善根宿なんて。
あと洗濯ができるというのも助かります。洗濯物もすぐ乾きそうな、めっちゃ開放的なロケーションですよねw
これだけの宿なら設備にも相当お金がかかると思われます。それなのに無料でお遍路さんを泊めているのは、僕なんかからすると頭が下がる思いです。四国独特のお接待文化なんだと言われても、なかなか理解が出来ません。
そうそう、『スローライフなお宿』という変わった名前を付けた理由を聞いてみました。すると板東さんは、「私ね、スローライフという言葉が好きでなんです。なんかいいでしょ?」と言って笑いました。厳しく長い道のりを歩いてきたお遍路さんに、少しでも旅の疲れを癒してもらいたいという板東さんの優しさを感じました。