
<東京→徳島>フェリーりつりんに乗船してきた
少し前の話になるのですが、オーシャントランスの「フェリーりつりん」に乗ってきました。東京と徳島、福岡を結ぶ航路「オーシャン東九フェリー」の新造船です。乗船日は2016年9月17日。就航を開始したのが9月9日ということなので、随所にデビューほやほやの真新しさが感じられ快適でした。
今回、フェリーを利用する理由があります。お遍路の続きをするため、四国に自転車を持ち込みたかったためです。四国へ自転車を持ち込むには、時間的にも費用的にもフェリーが最適と判断しました。
すでに予約の手続きを終えていますので、あとは19:30の出港に間に合うように家を出るだけです。今回の相棒ともいえるその自転車に乗ってフェリーのりばまで向かうわけですが、調べてみると16kmほどありました。

フェリーのりばは、江東区の有明にある東京港フェリーターミナルです。

自転車で乗り付けて、この場で輪行袋に入れてフェリーに積み込みます。


受付は2階のようですね。


僕はWEB予約システムを利用して事前にクレジット決済していたので、受付では予約番号を伝えるだけです。ちなみに、約一週間前の9月11日でも予約ができました。時期によって料金は変わりますが、この時は11,660円でした。

もし自前の輪行袋を用意できるのなら、追加料金はなし!輪行袋がなければ特殊手荷物となり、2,900円の運賃がプラスされます。(2017年3月現在)
3階の待合ロビーに上がります。


すでに自転車は輪行袋に入れてあります。前輪だけをはずすタイプの輪行です。

外で乗船準備中のライダー達が見えます。

運営会社のオーシャントランスは、2015年から、「シンプルフェリー」として新造した4隻のフェリーを、順次就航させているようですね。今回はたまたま、その就航ラッシュのラストを飾る「フェリーりつりん」に乗ることができました。

4隻あることで、東京-徳島・福岡ルートを毎日運航できるようになるというわけですね。従来使われていた船は、現在は引退していたり、モンゴルで頑張っていたりするみたいです。(Wikipediaより)


アナウンスが流れたので乗船します。

おっと、船内レポートの前に展望デッキへ。出港前です。


歩くたび床が「キュッキュ」いうところに、新しさを感じます。19:30なので、さすがに辺りは真っ暗。

東京ゲートブリッジが、煌々と輝いています。若干、霞がかっています。秋雨前線の影響か、予報ではこの先ぐずついた天気が続くとのこと。

ライトアップされたファンネルマーク。


出港の汽笛が鳴りました。

友達も見送りに来てくれました。(他の乗船客の)

離岸したので、船内レポートでもしましょうか。

フェリーりつりんの憩いの場ともいうべきオーシャンプラザ。とっても開放的です。


飲食店はなく、自販機のみで対応。それが「シンプルフェリー」と呼んでいる理由かもしれません。

そのかわりに品揃えは充実しています。お酒も時間限定で売ってます。



麺類や総菜系、


助六寿司にサンドイッチと、ラインアップは豊富。


ドリア、カレー、チャーハンもあるよ。


電子レンジやウォーターサーバーを自由に使えます。自分で勝手に調理してくださいっていうスタイルですね。

食べた~って感じよりは、小腹を満たすような感覚です。


なお、自由に行き来できるのは5階と6階のみのようです。


2等洋室か2名以上の個室かで料金が変わりますが、乗船区間によってどちらがお得か変わってきます。詳しく知りたい方はオーシャントランスのWEBサイトまで。

僕は2等洋室を予約しました。大広間に雑魚寝みたいなのをイメージしていたのですが、半個室と言ってもいいでしょう。


それは個室のようにカーテンで仕切られていて、プライバシーに配慮されているからです。ただ、より安い雑魚寝プランがあっても楽しいかもしれません。

枕元にベッドライトとコンセント。インターネットができるWi-Fiなどの設備はありません。

この場所が船の中心に近く、航海中は外からほとんど電波を拾えません…。屋外に出れば場所によってはバリバリに拾えたりもしますが。
再びオーシャンプラザへ。

学生グループが記念撮影していました。ちなみに「りつりん」は香川県にある特別名勝「栗林公園」に由来しています。また、同航路の他の3隻も、「びざん」(徳島県)、「しまんと」(高知県)、「どうご」(愛媛県)という風に、四国の各県を代表する自然や観光地の名前からとられているようです。

コインロッカー完備。

しっかり輪行スペースも設けられています。僕以外に自転車を持ち込んでいる人は、意外にも1人だけでした。

航海中は車両甲板(1~4階)への立ち入りはできません。

案内所・売店では東京や四国のお土産が並んでいます。新造船ならでは(?)の貼り紙が。

船が新しいと硬水しか出ないなんて知りませんでした。時とともに水も柔らかくなるということなんですかね。2リットルの水のペットボトルが無造作に置かれていました。

船長の制服も自由に着て、撮影しちゃってくださいとのことです。

売店の営業時間が細かく設定されている模様。

コインランドリー(500円~)、備え付けの洗剤が使えます。

洗面道具や安眠グッズも販売しています。

洗面所は男女で分かれています

紳士用トイレ

喫煙所

夜景明るいなーと思ったら、横浜方面でした。

出港から30分。すでに東京ゲートブリッジはくぐり抜けていました。

東京湾アクアラインも見そびれ、特に見どころもない時間帯になってきました。船内探検に戻る。

案内所・売店は22時に閉まります。


ピクトグラムの案内板。

ゲームコーナーはこじんまりしています。個人的にはテーブル筐体のゲームを置いてほしい。

お風呂は24時間いつでも入ることができます。


シャワールームと浴室が分かれています。

貸し切りでした。湯船にななめに張られた湯が、僕から平衡感覚を奪っていきます。

船舶電話。公衆電話と同じように、市外局番からかければ普通につながるらしい。

よくわからない充電器も用意されていました。どうやらタダっぽいけど、丸出しなんで充電中はここから離れちゃダメですね。

駿河湾南方沖を18.7ノットで航行中、といったところでしょうか。

特にすることがなくなりましたので、部屋で寝ようと思うのですが、ネットができないのが悩ましいところです。