【お礼参り】結願の報告で高野山へ!無量光院の宿坊に泊まった
全4回に分けた区切り打ちも、ついに88札所 大窪寺の参拝をもって結願いたしました。ありがとうございます。その流れで、和歌山県の高野山へ行ってきました。せっかくなので、いい感じのお寺の宿坊に泊まりたいっ!
2017/5/5宿泊
お遍路では、結願後に弘法大師の待つ高野山へ行くのが定番となっています。俗にいう“お礼参り”ってやつですね。不良が高校を卒業したあと教師をボコボコにするやつではありません。
どうやって高野山へ行くか迷いましたが、まず徳島から和歌山へは南海フェリーを利用することにしました。自転車も一緒に積めるという点が僕にとっては良かったので。
そこで、南海フェリー徳島営業所に着いてからいろいろと調べてみました。すると、高野山駅までの乗車券がセットになった『こうや好きっぷ2000』という割引切符があることがわかりました。
南海電鉄高野線で移動(紀伊神谷駅に停車中)
南海電鉄の電車を乗り継ぎながら、高野山を目指すという切符で、さっそく購入。ただ実際、輪行しながら乗ってみると、「これはなかなかハードだな…」と思いました。体力的にもそうですが、なにより“南海縛り”のため、混み合う大阪中心部まで一度出なきゃいけないのがツライ。
もしあなたが自転車乗りなら、和歌山港フェリーターミナルで降りて橋本駅くらいまでサイクリングする方が楽かもしれません。頑張れるなら極楽橋駅まで、もっと頑張れるなら直接高野山へ向かった方がいいかもしれません。
南海電鉄鋼索線(高野山ケーブル)極楽橋駅
極楽橋駅からは高野山ケーブルに乗り換え。
極楽橋駅に着いたのが19時前。さすがにこの時間から上に上がる人はほとんど見かけません。
↓こちらのページの地図がわかりやすく、雰囲気がつかみやすいかもしれません。拝借いたしました。
ここからは自転車で、宿泊予定の無量光院に向かいます。事前に到着が20時ごろになることは伝えています。そういうわけで、夕食はお願いしませんでした。
自転車を組み立てて、駅員さんに道を聞きます。バスの路線は自転車では通ることができないため、別の道を教えてくれました。
駅員さんが教えてくれた道は、一般の人が駅への送迎時に通るだけなのかもしれません。人気が少なく、確かに熊が出てきてもおかしくない雰囲気。大声を出しながら3kmほどペダルを漕ぐと、ライトアップされた建物が見えてきます。
高野山の西の入口である『大門』です。これ見たときはちょっと感動した。
まるでロンダルキアにたどり着いたかのよう。
コンビニはあるようですが、ホテルはありません。高野山では、宿坊に泊まるのがデフォのようです。
そんなこんなで20時前に無量光院に着きました。
提灯の家紋が気になります。
無量光院の家紋2個あるの?そもそもお寺に家紋ってあったっけ?
星が澄んで見えるー。
宿坊入口。
タヌキが出るそうです。
受付でチェックインを済ませます。お部屋まで案内してくれたのはずいぶんと若いお坊さんです。お坊さんなのかな?
こたつがいい雰囲気を出しています。
10畳(+床の間)の和室です。
1泊2食付きだと、料金は9,750円とのことです。
ふすまの向こうから別の客の声が聞こえています。
はぁ~、いいですねぇ。(何がだ)
また出た、家紋!調べてみると、どうやらこの2つの家紋は、無量光院にご縁のある大名家のものらしい。左が浅野家の『鷹の羽紋』、右が織田家の『木瓜紋』 。江戸時代まで高野山のお寺は、各地の大名と自分の宿坊に泊まってもらう契約をしていたらしく、家紋はその名残とのことらしいです。(※ブラタモリ情報です)
宿泊案内には上杉家の家紋もあります。これは『竹に飛び雀』などと呼ばれているらしい。
浴衣と丹前も用意されています。
床の間の定番“木のオブジェ”もしっかり完備。
この茶色の物体だけは正体不明でした。
朝の勤行は本堂で行われます。
トイレ。お風呂場はで8畳くらいで、湯船が3畳くらいでした。
洗面所も風情ありますね。
部屋から出るたびに、スリッパが必ず整頓された状態になっています。わざと乱しておいて、朝起きたら確認したいと思います。
朝の勤行は、6:00~7:30と長丁場です。以前お会いした金剛峯寺のお坊さんは、「無量光院さんは勤行をしっかりみっちりやる」と言っていました。