
東京・札幌連絡きっぷ“パシフィック・ストーリー”で、さんふらわあに乗船してきた
飛行機での帰省にも飽きてきた今日この頃。LCC以外で、できるだけ安く、東京から札幌に行きたい…。そこで今回の帰省に、フェリーのお得プランを使ってみることにしました。
僕の地元は札幌市なんですが、最近はLCCのおかげで安く帰省することができます。しかし、こういつも飛行機でというのにも飽きてきました。今年、北海道新幹線も開業しましたが、料金は安いわけではありませんし、北斗までだし…。そんなとき、LCCとそう変わらない値段で、“パシフィック・ストーリー”なるきっぷを発見。バスとフェリーのセット!
太平洋を船に揺られてというのも楽しそうだと思い、さっそく電話で予約を入れ、きっぷの運賃を支払いに行ってきました。

商船三井フェリーのサイトによると、東京駅ハイウェイバス窓口で出発の1ヶ月前から乗車時間の15分前まで販売しているとのこと。なので僕みたいに、数日前に支払いに行く必要はありません。(もちろん予約は必要ですよ)

バス乗車券と、フェリーエコノミールーム乗船券の引換券が1枚の用紙にまとめられています。等級のランクアップは、フェリー乗船時に窓口で差額を支払うんだそうです。この券は、その都度切り離して使っていくようです。
LCCと同時期で比較してみても、すごく高いわけでもありません。
パシフィック・ストーリー | LCC各社 当該区間 | |
---|---|---|
東京駅 ↑ ↓ 札幌駅 |
東京駅 →札幌駅 バス + フェリー 9,990円 |
東京駅 →成田空港 900円~ 成田空港 新千歳空港駅 |
合計 | 9,990円 | 7,970円~ |
※価格は季節によって変動します。
上の表の航空運賃は最安時間帯の目安料金です。トータルでも料金的にそれほど変わりはありません。ですので、時間を気にしなくていいのなら、このセットプランは移動手段としては全然アリだと思います。ただし、大洗を18:30に出発して、苫小牧に翌13:30に到着なので、フェリーだけで所要時間は19時間です。旅先は太平洋ですな。


さっそく東京駅八重洲南口から、14:00の出発です。最初に乗る『高速みと号』は4番バスのりばです。

乗車時にハンコを押されました。

週末利用で、乗車率50%ぐらいでした。

宝町ランプから常磐自動車道、利根川を越え、バスは水戸駅へ。

バス下車時に、一部が切り離されます。

水戸駅北口に到着。

水戸黄門ご一行。

16:14、3番のりばから乗車します。アクアワールド大洗行き。
ここまで自分と同じ行動をしている人が一人もいません。ちゃんと合っているのか不安ですが、ちゃんと着きました。

30分ほどで大洗フェリーターミナルに到着。

下車時に、きっぷがまた一つ切り離されます。

これから乗船する、『さんふらわあ さっぽろ』が見えますよ!

さて、さっそく乗船手続きをします。

乗船名簿に記入して、乗船券引換券と一緒に受付へ提出します。

僕はエコノミールームからカジュアルルームに変更をしたいので、ここにチェックを入れます。差額3,090円を払って、雑魚寝から個室へランクアップ。なお、スタンダードルームなら6,170円、デラックスルームなら13,370円、スイートルームなら27,260円でランクアップできます。事前予約は必要ありませんが、部屋が空いてなければランクアップできませんから、早めに受け付けするか問い合わせすることをオススメします。
※価格は季節によって変動します。

乗船券(下船券付)を受け取ります。席番号が与えられました。

食事はバイキング形式みたいです。

大洗町が舞台のアニメ『ガールズ&パンツァー』とかなんとか。

待合スペースでは大相撲中継。

トラックや乗用車から乗船です。丸腰(?)の人は最後です。

乗船券が切り離されます。


実は、船酔いしやすいので不安です。

エントランス。これから19時間ちょっと過ごすわけです。


特に用はありませんが、フロント付近をウロウロ。

子供用の衣装も貸りられます。

キャビンは階上のようです。


個室と言ってもカーテンで仕切られただけですが、熟睡するには十分です。

114番という名前を与えられました。

枕元にはライトとコンセントが付いていて、充電器さえ持って来ればDVD三昧もできそうです。離岸前なので、まだネットもつながっています。

さて、船内散策でもしましょうか。

お風呂は夜以外入り放題です。

ロッカーは100円返却式なので、100円持って来るのと持って帰るのを忘れずに。

シャンプーとボディソープはおいてありましたよ。サウナもあるし、普通の銭湯とまるで変わらないです。

ただ、浴槽につかって水面の傾きを見ていると、重力がおかしくなったんじゃないかと錯覚します。

レストコーナーのテレビは中日巨人戦を放送中。

喫煙コーナーは広くて、この中にもテレビがあります。

エコノミールーム。今度乗ったらこっちに泊まってみよう。

デラックスルームは完全個室。(スイートもあるよ)


最上階にあたる第7甲板から、外に出ることができます。

足の踏みはずしに気を付けましょうってことかな。

メラニー・ティエリーでも現れてくれないかな。


『さんふらわあ さっぽろ』は小高い丘くらいの高さがあるので、港町・大洗を一望できます。


そろそろ出港、景色も夕暮れが濃くなってきました。

今回乗ったのは、『さんふらわあ さっぽろ』ですが、『さんふらわあ ふらの』と交代交代で同航路を運航してるようです。ネットで空席照会時に、どっちの船になるのか確認できますよ。

大洗のうんこビル。


フェリーターミナルが意外と小さく見えます。さ、レストランに行ってディナーを食べましょう。


キッズランドにガチャガチャに…何でもありますね。

レストランの食事はバイキング形式のみ。


お得な2食セット券(2,400円)を買いました。夕食時に済印を押されて、明日の朝食か昼食時に回収されます。(時刻ずれてる)

90分1,200円と考えると、お得な気がします。元は取りたい。


サラダバーの種類が豊富。

刺身。ツマも船内で作っているのだそう。

健介ー、肉食え肉!


無限ご飯。

別料金ですが、夕食だけアルコールも提供しているそうです。

デザート盛り放題。
船上ということでテンションも上がり、舌鼓をバンバン打っていると、いつのまにか出港していました。

どうか船酔いしませんように。

船内探索を続けます。

マリンシアターってことで、映画が放映されます。

夜の部と朝の部の2回。

ゲームコーナーも2か所あります。


旅館とか行ったら、まずゲームコーナー見るの僕だけですか?

これだけスポットがあるので、1日船の中で過ごしても飽きないと思います。

フロントの横には、売店もありますよ。

歯みがきセットやタオルなどのお泊り用品も売ってますよ。

4月の売り上げNo.2の、トミカ製『さんふらわあ さっぽろ』。ちなみにNo.1は、さんふらわあマークの付いているBon Voyage!スポーツタオルだそうです。


さんふらわあキャップに、さんふらわあTシャツ。

夜食のラインナップも抜かりなし。

関東と北海道のお土産が並んでいました。

富良野限定、ふらのサブレー。富良野の食材限定で作っているということかな。

懐かしの公衆電話があります。

衛星回線なので、声が遅れて聞こえるよ。

波が穏やかなのか、揺れが少ないので、出番はなさそうです。

さんふらわあ文庫

誰だあやしげな本を混ぜたのは。

マッサージ機。至れり尽くせりですね。有料です。

ホテルの中かと勘違いしそうですが、たまにくる“揺れ”で船上にいることを気付かされます。

自販機コーナーが各所にあります。
あと、みんなが知りたいのは携帯電話の電波状況ですよね。

僕のスマートフォン(mvno)では、大洗を離れた直後から不安定になりました。特に三陸沖を航行中は、ほぼ電波を拾えなくなりました。
明日は朝から“巡視活動”をしたいため、本日これにて就寝です。