はじめての四国八十八ヶ所霊場めぐり ~ “菩提の道場” 愛媛編 1日目

愛媛編1日目2016年12月27日・28日

猛暑だったお盆休みの徳島県23寺、そして台風一過だったシルバーウィークの高知県16寺を経て、この年末にお遍路の続きをやることになりました。今回まわっていくのは愛媛県の26寺で、前回に引き続き自転車遍路です。

お遍路を再開する前に

準備

高知編7日目から続けてご覧いただいてる方からすれば数日後の話のように感じられるかもしれませんが、実際には3ヶ月ほどが過ぎています。いわゆる「お遍路ロス」だった僕には待ちに待った3ヶ月なのです。自転車はあらかじめ12月23日に西濃運輸さんにて配送受付をしておきました。四国の営業所止めでお願いしています。

自転車配送
翌12月24日、自転車の集荷に来てもらう

お遍路当日の朝に四国で受け取れる手はずです。配送料は10,500円。このお金をかけてまで自転車遍路にこだわるかは人によって判断が分かれるところでしょう。

年末年始のスケジュール

職場の年末年始休暇は12月29日から1月4日まで。28日を有給にして、27日を17時早退にしました。早退したその足で新宿へ向かうところからこの旅の話を始めることにしましょう。

勤務

2016年 12月 23日(金) 自転車の配送受付に行く
12月 24日(土) 自転車の集荷に来てもらう
12月 25日(日)
12月 26日(月)
12月 27日(火) 早退して深夜バス乗車
12月 28日(水)
12月 29日(木) 愛媛編 2日目
12月 30日(金) 愛媛編 3日目
12月 31日(土) 愛媛編 4日目
2017年 1月 1日(日) 愛媛編 5日目
1月 2日(月) 愛媛編 6日目
1月 3日(火) 愛媛編 7日目
1月 4日(水) 愛媛編 8日目 深夜バス乗車
1月 5日(木) 早朝帰宅したあと通常出社

しまんとエクスプレス乗車

運が良いことに、この繁忙期に深夜バスの予約を取ることができたのです。お遍路再開の前日である27日に東京を深夜バスで出発し、翌朝目を覚ましたら四国というわけです。

しまんとエクスプレスしまんとエクスプレス車内
しまんとエクスプレス

今回乗車するのは「しまんとエクスプレス」という東京と高知を結ぶ夜行便です。15,400円です。このお金をかけてまで(ry

18時50分に新宿駅西口・ハイアットリージェンシー東京を出発して、高知県宿毛駅に着くのはなんと13時間後。これから夜が始まるという時間帯から拘束されるのだからたまらない。

ハイアットで3人、新宿駅西口ハルク前で5人くらい、バスタ新宿でほぼ満員になりました。その多くは若い人で、帰省のために地方に帰るように僕には見えました。

兵庫県神戸市(Googleマップ)
2:06、兵庫県神戸市あたり

参考までに休憩した地点と時間ですが、
足柄SA(20:45)
湾岸長島PA(23:45)
室津PA(2:30)
南国SA(5:11)
道の駅あぐり窪川(6:20)
となります。車内にトイレもありますし、降りていく人は毎回まばらですが、乗務員さんの休息タイムが意味合いとしてはメインなんでしょう。

自転車を受け取りに行く

そして半日の移動の果て、ついにバスは目的地に着きました。

三原分岐停留所(高知県宿毛市)三原分岐バス停(高知県宿毛市)
三原分岐停留所(高知県宿毛市)

7:59、高知県の三原分岐停留所に到着。終点・宿毛駅の一つ前の駅です。降車した人の中でお遍路をしに来てる人は僕だけのようでした。

この三原分岐の「分岐」とは何かが気になりました。第一ここは三原ではなく平田という地名です。これはおそらく三原村へ通じる県道の分岐点がここだからでしょう。ちなみに前回の「高知編 7日目」に三原村を通過してきています。

それはそうと愛媛県行くんじゃないのかって?なんで高知にいるんだって?ええ、はい、これは自分のルールなのですが、前回は愛媛県の延光寺(39番札所)で終わったので、もう一度延光寺に戻って再開しようと思っています。遍路道の踏破率100%を目指しています。

このバス通りは国道56号線で、実はすでに遍路道にいるのです。なので降りた瞬間からお遍路を始めることができます。ただ僕の場合はまず自転車を受け取りに行かなきゃいけませんので、この国道56号線を延光寺とは逆に歩を進めます。

そして歩くこと1時間半、四国西濃運輸の中村営業所に到着。高知編の最後には自転車をここから送ったものでした。

四国西濃運輸 中村営業所自転車 営業所止め
営業所止めしていた自転車を受け取る

ちゃんと無事に届いていました、ありがとうございます。輪行箱を使ってより安全に配送してもらいたい方は「カンガルー自転車イベント便/輸送便」を利用するといいと思います。

自転車遍路モンベルのフロントバッグ
組み立てた自転車にフロントバックを取り付ける

今回新たにモンベルのフロントバッグを買いました。スマホをナビとして使うので、この中にバッテリーを収納して電源を供給し続けようと思います。あと工具とかすぐ取り出したいものも。

また、冬の自転車遍路ということでしっかりと防寒対策もしてきました。靴にも気を使ってます。

MERRELL JUNGLE MOC
今回の相棒、MERRELL JUNGLE MOC

夏に活躍したスニーカーでは指先とかが凍傷になりそうな気がしたので、風を通さないようなものを選んで買いました。これがいいのか悪いのかは旅を終えた時にわかると思いますが、今のところはいい感じです。

第39番札所 延光寺へ

青空の下、快走

さて、ここからは自転車です。来た道を戻って延光寺に向かいます。その前に途中でちきん館がありましたので寄っていきます。鶏肉の惣菜が朝から並んでいました。

ちきん館 本店ちきん館 惣菜
ちきん館 本店

今日はどこで食事できるかわからないので、ちきん館で食料(全部揚げ物)を買い込んでいきます。ここも前回も利用させてもらいました。オススメ。

延光寺周辺延光寺付近
延光寺まで1.6km

さきほどまでいた三原分岐も一瞬で通り過ぎます。

延光寺 標識
只今の気温 10℃

いやー空が澄み切ってて、ちょうどよい気温ですよ。お遍路日和といったところでしょうか。お遍路さん皆無ですけどね。

延光寺周辺延光寺周辺
延光寺周辺

もはや懐かしさを感じます。近所の犬がうるせーんだまた。

延光寺に到着

なにやら山門はすでにお正月ムードです。

延光寺の山門
延光寺の山門

お寺でも門松って飾るんですねぇ。

延光寺の境内
閑散とした延光寺の境内

人がちらほらとしかいませんが、そういえば今日はまだ平日だった。世間的には今日が仕事納めでした。

延光寺の亀の石像延光寺 大師像
延光寺の亀の石像は背中に鐘を背負っている

赤亀山しゃっきざん

延光寺は山号にその名を冠するほど亀に縁の深い寺。境内には亀を模したものがあるそうなので、「隠れミッキー」的な感覚で見つけてみては。

延光寺 本堂延光寺 大師堂
灯明台越しの本堂と香炉越しの大師堂

さてお賽銭、お賽銭っと。ジャラついてなにかと手間取るお賽銭に強い味方が登場。5円玉用コインケースを買ってきました。

5円玉用コインケースお遍路参拝セット
お遍路参拝セットに5円玉用コインケースが仲間入り

お遍路参拝セットにも納まってコンパクト。ただ、作業感というか、参拝がシステマチックになった感じが凄いです。

延光寺の無人販売所 遍路用品延光寺の無人販売所 大師せんべい きんぼ
延光寺の無人販売所

納経はしません。前回の訪問時にしてるので。

そうだ、例のアレやっときましょうか。

3ヶ月ぶりの寺名ツイートがビシッと決まったところで次の寺に向かいます。

第40番札所 観自在寺へ

国道→県道→国道

「お買い物は宿毛の店でね!」の看板
宿毛に点在する「お買い物は宿毛の店でね!」の看板

次はいよいよ愛媛県の寺です。残す高知県の道のりは10kmちょっと。まずは国道56号線沿いに進みます。

 お遍路POINT その24
一度に八十八ヶ所のお寺を回ることを通し打ちと言いますが、僕のように何回かに分けて回ることを区切り打ちと言います。また、今回は愛媛県をメインに打っていきますが、このように1県ずつ回る参拝形式を一国参りと言います。
この記事は主に区切り打ちを考えている人の参考になればと思って書いてます。
県道4号線 宿毛市和田
県道4号線 宿毛市和田

ショートカットするため、県道4号線に逸れます。これもいちおう遍路道ではありますが、自転車遍路にとってはショートカットにならないことも多いため、そこは臨機応変に。

ヘンロ小屋第33号宿毛
ヘンロ小屋第33号宿毛

こちらは「ヘンロ小屋プロジェクト」の休憩所です。ご親切に案内図も設置されています。

宿毛市 遍路道案内図
こうして見ると遍路道から結構外れて進んでるんだな…

歩き遍路が見ている史跡とかを自転車遍路は見逃しているのでしょう。実際この案内図には松尾峠を越えていくよう描かれていますが、自転車は山道無理ですからね。松尾峠にはどんなわくわくが待っていたのでしょうか…。

県道4号線が再び国道56号線にぶつかったら北上する迂回ルートをとります。

宿毛市長田町交差点
宿毛市長田町の交差点

山へ向かって行ってますが、舗装路なんで安心です。

与市明(よいちみょう)トンネル
与市明(よいちみょう)トンネル

車遍路もここ通ってると思いますよ、知らんけど。

宿毛市の冬の風景
夏には青々とした稲穂が実っていたであろう水田

お遍路さんを見かけないのには三つの可能性が考えられます。まず、今日が平日であるということ。二つ目は、お遍路に適しているのは春か秋であって今ではないこと。そして三つ目に、いま回っている辺りの寺がそもそも参拝者数が少ないからということ。

国道56号線 宿毛市国道56号線 宿毛市
気温 9℃

参拝者数が少ないというのはあくまで推測です。たとえば1番札所の霊山寺とかは黙ってても人がやってきますよ。それとか、四国八十八箇所霊場会の本部であり空海が誕生した地でもある善通寺は人気だと聞きます。そういうところに比べたらという意味です。

愛媛県に入る

正木トンネル愛媛県県境
正木トンネル

トンネルの手前が県境になっている模様。愛媛県に入ったとき、すでに13時を回っていました。

愛媛県遍路道愛媛県遍路道
後続者へ向けた観自在寺への案内が刻まれていた

案内があるということはここを通る人がいるということ。メインストリームではないとて、自分が遍路で通った道は遍路道なのです。

お遍路さん休憩所お遍路さん休憩所
お遍路さん休憩所(施工者 浅田組さん)

国道56号線に沿って走っていると、お遍路さん休憩所を発見。どうやらこの辺りでバイパスの開通が予定されており、この休憩所は地元の建設会社さんが併設したもののようです。

 お遍路POINT その25
工事現場にお遍路さん用のプレハブ休憩所が併設されていることがある。無償で飲み物が提供されていたり、暖を取れたり、涼めたり、とてもありがたい存在。だが、工事が終わると無くなってしまうため、見つけるとラッキーくらいの心持ちが良い。
お遍路さん休憩所お遍路さん休憩所 トイレ
トイレも併設されている

徳島で一度だけこのようなプレハブ休憩所を見たことがあります。

お遍路さん休憩所
飴のお接待

ひとときの休息に使わせてもらいましょう。

愛媛県 太陽光パネル愛媛県南宇和郡愛南町満倉
引き続き国道56号線を走る
蓮乗寺トンネル旧城辺町
蓮乗寺トンネルを抜けると旧城辺町に出た

旧町名を看板で知らせるのって珍しいですね。

観自在寺は住宅街にあるようで、ここで県道46号線へ逸れます。

お好み焼き 後藤
お好み焼き 後藤

すぐに県道297号線に変わります。

フジ 南宇和島店
フジ 南宇和島店

しばらく進むと参道が見えてきます。

観自在寺の参道
狭い参道の先に観自在寺の山門が見える

観自在寺に到着

観自在寺の参道
なだらかな坂道の参道を進む

自転車を押しつつ、気になるのは参道脇の店。「巡拝の宿 きのくに屋」は営業しているのでしょうか…。

愛媛最初の霊場です。なんでも、第1番札所の霊山寺からもっとも遠くにあるため「四国霊場の裏関所」とも呼ばれているのだとか。そりゃお遍路さんも見かけないわけですわ。

勅額「平城山」
仁王門でひときわ存在感を放つ「平城山」の額

第51代天皇である平城天皇が勅額「平城山」を下賜したのだとか。さすがに現物ではないですよね…?

観自在寺 境内
観自在寺の境内

本堂前に山谷袋を提げたお遍路さんの姿があります。納経所に寄ります。

観自在寺 本堂観自在寺 大師堂
本堂と大師堂

観自在寺の箇所に筆が入った納経帳を見ながら、始まったなという気持ちになる。

観自在寺 十二支守本尊
十二支守本尊。自分の干支の守り本尊にお水を掛けて願掛けするんやて

第41番札所 龍光寺へ

今日はもう進めるだけ進む

観自在寺を出た時点で時刻は14:45。龍光寺へは50kmほどありますので、本日17時の納経には間に合いません。明日のためにできるだけ近づいておこう。

観自在寺の参道
上って来た参道を戻る

太陽を追いかけるように、西に向かって進みます。だけど、たこ焼き屋を見るとつい足を止めて撮ってしまう。

お好み焼・たこ焼 いけだ
お好み焼・たこ焼 いけだ

起伏があってあまり楽な道ではありません。少し標高を獲得したところで海が見えてきました。御荘湾みしょうわんというらしい。

国道56号線から望む御荘湾
国道56号線から望む御荘湾

Wikipediaの「国道56号」のページには旅情豊かにこう書かれています。

一年を通じて見られる「お遍路さん」の歩く姿は、自然豊かな風景と調和し、南予路の風物詩である。

国道56号 - Wikipedia

いや、一人たりとも見てないんですが。確かにお寺にはいましたよ、参拝客。でもお遍路旅といった装いの人が歩いているのをついぞ見かけませんね。

いずれにせよ国道56号は松山市内まで続くらしい。伊予国遍路には切っても切り離せない道のようです。

休猟区 愛媛県
休猟区

結構な距離を登ってきているなと感じ、ふと振り返ってみると休猟区の看板がありました。休猟の時期があれば狩猟の時期もあるだろう、そんな地域なのかと思うと里山の風情が急に漂ってきました。

八百坂峠のヤシの木
八百坂峠(はっぴゃくざかとうげ)のヤシの木

国道なのに普通にヤシの木が生えているのが四国っぽいですね。ワンカップのラベル裏側の写真に使ってほしいような雰囲気。その奥にはなんらかの柑橘が生っていて、収穫用と思われるレールが敷かれています。

みかんを運ぶモノレール
みかんを運ぶモノレール

レールを敷くくらいですから、本格的な畑なんでしょう。勝手にもいではいけません。

愛媛県愛南町山田商店山田商店のじゃこ天
山田商店のじゃこ天 43円

じゃこ天の小売店がありました。じゃこ天とはこのあたりの名物で、魚のすり身を揚げたものです。事前に知ってはいたので、さっそく買って食べてみました。うん、美味しいし栄養ありそう。魚を骨ごとすりつぶしてあるらしく、ゴリゴリとした食感が独特。43円、安い!ここを通るお遍路さんはぜひ食べてみてください。

店名 山田商店
住所 〒798-4101
愛媛県南宇和郡愛南町御荘菊川1180
電話番号 0895-74-0333

路傍の無人販売、商品はもちろん柑橘。

柑橘の無人販売柑橘の無人販売
柑橘の無人販売

こちらの柑橘は1袋100円らしい。こういった販売所がいくつかありました。さすが愛媛。

室手(もろで)海岸入口室手(もろで)海岸と太陽
室手(もろで)海岸

日もだいぶ傾いてきました。

室手(もろで)海岸室手(もろで)海岸
海岸線を歩く

廃業していると思われる民宿が、斜陽とも相まってなんとも言えない味を出して建っています。

サッポロラーメン 本部チェーン 内海店
サッポロラーメン 本部チェーン 内海店は営業中だった。南海ビデオセンター南宇和店はどういう店なんだろうか

町役場の支所や郵便局が現れてきました。このあたりからは泊まれる場所を探しながら進みます。

お遍路さん休憩所
愛南町役場内海支所前のお遍路さん休憩所

再び浅田組のお遍路さん休憩所に遭遇。中に入ってみましょう。

お遍路さん休憩所 内観
お遍路さん休憩所 内観

見てください、水どころか熱湯も提供してくれてます。僕はありがたくコーヒーをいただきました。ここに毎日コーヒースティックを補充しに来る建設会社の作業員の方がいるのでしょう。また、ウォーターサーバーを取り換えにくる方もいるでしょう。

お遍路さん休憩所 内観お遍路さん休憩所 内観
お茶やコーヒー、砂糖も置かれていた

雨の日の歩き遍路とかにはめちゃくちゃ助かることでしょうね。この日記を見ているころにはもうこの休憩所はないかもしれませんが、その善意は誰かの心に残るはず。

地方の国道というのは山間部をつないでいるのでトンネルが多くなりがち。長いトンネルを見ると車と接触しそうで少し怖いです。

内海ふれあいトンネル内海ふれあいトンネル
内海ふれあいトンネル

でも、安心してください。この内海トンネルには並行して歩道が通っています。内海ふれあいトンネルというらしいです。自転車もこちらを通りましょう。

須ノ川海岸
須ノ川海岸

実は今回もテントを持ってきていますのでね、いい場所があればそこをキャンプ地としたい。須ノ川海岸の近くにはキャンプ場がありますが、今日はもっと進んでおきたい。

愛媛県愛南町のキロポスト
国道56号線のキロポスト

この地点は起点から172.9kmのところにあるようです。起点がどこだかは知りません。キロポストには真珠が描かれていますが、愛南町や宇和島市をはじめとする宇和海一帯のリアス式海岸は真珠の一大産地。愛媛県は真珠の生産が日本一らしいです。

海をのぞいてみた

きれいですね。これは確かに日本一だわ、知らんけど。

鳥越ずい道
鳥越ずい道

鳥越ずい道を抜ければ宇和島市です。歩道が狭い。

宇和島市

愛媛県宇和島市のカントリーサイン愛媛県宇和島市のキロポスト
宇和島市に突入

キロポストに菖蒲の絵が描かれていますが、菖蒲が名産品なんでしょうか。

活アジの看板が見えてきました。

カネキ水産 宇和島
『活アジ』の看板

港に揚がったアジの刺身でも提供しているのか…?そう思って中をのぞいてみましたが、誰もいません。いわゆる船宿ふなやどなのか?

愛媛県宇和島市津島町針木(Googleマップ)

船宿とは遊漁船を出すお店のことです。裏側には船小屋が連なっています。

カネキ水産 宇和島カネキ水産 宇和島
24時間セルフの船宿?

どういう施設なんだろうと疑問がわいてきて、もうお遍路どころではありません。中に入ってみます。

カネキ水産 宇和島 料金入れ
カネキ水産 1カゴ 1,000円

『由良岬 1kgが釣てます。』

何が釣れてるんでしょうか。1㎏ですから、アジではなく中型の魚ですよね。そもそもここは船宿なのでしょうか。わかる方がいたら教えていただけますと幸いです。

大場の鼻トンネル
大場の鼻トンネル

夕日になってきましたね。

嵐坂 風の通り道
嵐坂トンネル

嵐坂トンネルの横にも歩道がありました。『嵐坂 風の通り道』というようです。

オレンジロード
この道は『オレンジロード』らしい

『オレンジロード』とは、一般国道56号線南予地区での道路ボランティア美化活動の愛称名とのことです。看板に小さくそう書いてありました。別にみかんが穫れる道というわけではない。

たこ焼 大判焼 店名不明
たこ焼 大判焼 店名不明

なんか営業していないたこ焼き屋が多くないですか?

於泥バス停
於泥(おどろ)バス停

名前のインパクトで撮った於泥バス停。

津島コインランドリー
津島コインランドリー…の前のたこ焼き屋!

たこ焼き屋はやはりやってない。

津島大橋バス停
津島大橋バス停

日の入を過ぎた17:30。『津島やすらぎの里』という道の駅の看板を見つけ左折。温泉マーク♨があります。

道の駅 津島やすらぎの里道の駅 津島やすらぎの里
道の駅 津島やすらぎの里

明日はお風呂に入ることができないかもしれませんので、ここで汗を流すことにしました。ここで泊まれればいいのですが無理のようです。大人650円。いい湯です。

「もう今日はどこかでテントを張って野宿しよう」そう心に決めたら、この長い夜をどう過ごすかが大事になってきまして、結果的に「寒いのでテントで過ごす時間をできるだけ少なくしたい」という結論になりました。そういうわけで時刻は20:00、出発します。滞在時間2時間半!

松尾トンネル松尾トンネル脇の遍路道入り口
松尾トンネルか遍路道かの選択肢

再び国道56号線を北に向かって進んでいると、松尾トンネルの入り口で選択を迫られることに。まっすぐトンネルを進むか、左の遍路道を進むか。ただ、遍路道に勾配があるのが気になるため、全長1,710mのトンネルを選択して進むことにしました。排ガスは我慢。

宇和島市祝森宇和島市祝森
暗い…

トンネルを抜けてすぐは街灯が少ないため、夜間に歩くのは避けたい区間です。ここでライトの電池が切れたら…、そう思うと不安になり、沿道のヤマダデンキ テックランド宇和島店へ。

東芝 アルカリ乾電池
電池を買った

野宿場所に到着

さて、時刻は21:15。ようやく今日のキャンプ地(野宿場所)である『きさいや広場』に到着しました。

道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場
きさいや広場に到着

実はここも道の駅で、正式名は『道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場』となってます。

着いたといってもテントを張るにはまだ早い。できるだけ人目につかずに一夜を過ごすのがせめてものマナーだと思うのです。近くにマクドナルド宇和島店があるので、晩御飯を食べながら明日の計画を立てることにします。

愛媛に来たからには名物の鯛めしでもかきこみたいなぁって思っていたけど、マクドナルドうめぇー!マクドナルドのフィレオフィッシュ®うめぇ~!!

きさいや広場に野宿きさいや広場に野宿
きさいや広場にテントを張る

再びきさいや広場に戻ってきたのは22:45。いよいよテントを張って就寝準備です。ここをキャンプ地(野宿場所)とする!

明日の出発は4:30。ちょっと早すぎるんじゃないかって?いえいえ、ちゃんと早起きする理由がありまして、ここ宇和島には朝の5時に開くうどん屋があるのです。朝一でそこに行って、うどんを食べようという計画です。

お遍路テント泊
23:07 テントで就寝

そういえば、今日『道の駅 津島やすらぎの里』のことです。お風呂から上がって着替えていると、60代くらいの男性から声をかけられました。

「お四国遍路ですか?」

なんだか人から話しかけられるのは久しぶりです。僕が今日から愛媛に入っていることを伝えるとそこから会話になりました。どうやら男性は地元の方らしく、1年前に奥様とお遍路をしたのだと話してくれました。

「どの寺が印象に残ってます?」と僕が聞くと、男性は少し考えながら岩屋寺だと答えました。なぜかというと、岩屋寺は本堂に行くまでに幾重もの坂があり、歩いて上がっていかなければならないのです。奥様は足が悪くて、それは苦労して上がったよとのことでした。なるほど、お遍路する時の体の状態によって印象は変わってくるのだろうと思いました。

岩屋寺は愛媛県にある45番札所で、あさって参拝する予定の寺です。僕がこのお遍路終えたときにいったいどの寺が心に刻まれるのかが楽しみのひとつになりました。さぁ、うどんが待ってる。寝よう。

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