皮膚科に行ったらすぐ治った
半年ほど前に、皮膚科に行こうか迷ってることを書きました。腕の辺りが乾燥して、掻き始めたところ掻き癖がついてしまいました。おりしも、『かゆみは自作自演である』的な記事も見かけましたので、病院に行かずに我慢して治そうと考えました。しかし実際は全然良くならず、むしろ掻破行動(掻いたりすること)に拍車が掛かりました。精神論では限界がありました。
上京した頃も同じような症状になったので、もしかするとストレスなどの要因もあるのかもしれません。いずれにせよ、僕は精神が弱いと言うことを再認識しました。ついにクスリに手を出してしまいました。お薬を処方してもらったという意味です。そうです、病院に行きました。
僕が皮膚科に行くのをためらっているのは、あの作務衣を着せたら2秒で陶芸家みたいな院長に怒られるからです。だけど、そんなこと構っていられないほど症状が悪化していたので、「ええい、ままよ!」と皮膚科のドアを開けました。6年ぶりに会う院長は相変わらず石橋蓮司っぽくて、相変わらず作ったそばから壺を割っていそうでした。
しかし怒られることは無く拍子抜けしました。ひとしきり触診された後、アンテベートという副腎皮質ホルモン系の塗り薬(ステロイド)とアレロックという飲み薬を処方してもらいました。そして意外な言葉。
「治ったと思ったら来なくていいから」
えっ!逆に怖いっす!通院しなくても大丈夫なのかと半信半疑でした。しかし、3日ほど薬を塗ったら大体治りました。トータル2000円くらいで済んだし、いやー、ほんとすぐ行けば良かったとつくづく思いました。
それはそうと、皮膚科の待合室で待っている時に、ふくまつみみたいなおばちゃんに話しかけられました。「ここの先生は名医と聞いて来たのよ」とか、おばちゃん特有のノリでぐいぐい来るんです。「わざわざ中野の野方からバスで来た」とか「高齢者はバス1年間1000円で乗り放題なの」とか言ってるうちは僕もなるほどと相づちを打っていたのですが、「近所のマンションの住人のゴミ出しのマナーが悪い」とか「私ベルジュバンスの店をやってるの」とか仰られるので、どうしたものかなと思っていました。結構混雑した静かな待合室で僕にだけ話しかけてくるので、センスのいい受け答えをしなければと思い、それは疲れました。しまいには「あなた、襟足だけくせ毛ね」と仰られたので、「そんなに見ないで下さい」とコンプレックスぶるのがやっとでした。僕にはセンスなんて無いなと思いました。