【渋谷・カリーカイラス】カレー界の涅槃ここにあり!
カレー不毛地帯として僕の中で悪名高い渋谷において、こちら『カリーカイラス』は毎日でも食べたいと思える貴重なお店です。とりわけ特別な味ではないのですが、しっかりうまいのです。これは全ての飲食店に目指してほしい境地ですね。
カレー不毛地帯と言っても、おいしい店がないわけじゃないんです。他の街に比べて少ないんです。やっぱ、渋谷には相対的に若者が多いからでしょうか。
道玄坂を登りきったところにあるカイラス。店構えからしてイイ味出してます。
さて、メニューには5種類ほどのカレーが名を連ねていて、どれも850円です。とりあえず一番上のカツカリーから紹介していきましょう。トッピングなしで。
人一人がすれ違えないほどの狭い厨房。3人ほどのスタッフさんは分業でやりくりしているようです。鍋の見張り、具材の仕込み、盛り付け、お会計など。
まずこちらはカツカリー(3個)、850円。
揚げたてのヒレカツは手間をかけた仕込みのおかげで、外はサクサク、中はやわらかく仕上がっています。なぜそんなことがわかるのかいうと、厨房が近いので仕込み作業が丸見えなのです。カレーが届くまでにスマホをいじることもできますが、せっかくなのでいろいろ見させてもらっているうちに、カイラス事情に詳しくなってしまいました。
でっかい寸胴鍋で煮込まれたであろうルーには、具材の形が残っておりません。「野菜たっぷりのヘルシーカレー」とカイラス自身が謳っている通り、野菜のうまみがじっくり溶け込んだルーです。
あと、変に甘ーいカレーというのが個人的に苦手なのですが、そういったものも感じません。その点でも大好きです!
あと、カイラスにはピクルスが4種類あるのもうれしいポイント。箸(スプーン)休めのはずが休みにならないほど、いろんな食感が楽しめます。キャベツの甘酢漬けなんかは自家製かと思われます。
こちらはカツカリー(4個)、900円。「カツカリーください。」とだけ頼んだ場合、3個の方が来ますので注意してください。
プラス50円でカツが1個増えるので、こちらもオススメ。
こちらはビーフカリー(850円)、なぜかカレーポッドで登場。
ビーフがゴロゴロで、やはり野菜は溶けこんでいますね。
こちらはポークカリー(850円)。
家庭的な味なのですが、家庭では出せない味。まさかカレー屋で矛盾を見つけてしまうとは…。
こちらはチキンカリー(850円)。
やっぱりピクルスは全部のせで!
カイラス発信の情報によると、「カイラスとは、ヒマラヤ北西部に位置する標高6656mの神秘の山。カンリンボチュ峰、岡仁波斎峰とも呼ぶ。」らしいです。また、チベット仏教をはじめとするいくつかの宗教の聖地なのだとか。
変化の激しい渋谷の中で、飾らずに自然体でカレーを日々提供する。そのたたずまいは、もはやカレーを愛する者の聖地、カレー界の涅槃と言っても過言ではないでしょう。
カリーカイラス
毎日食べたいカレーとして、常に僕の頭の大半を占めているカレー屋さんが他にもありまして、それが東京・新橋の「花一」です。こちらもオススメです!