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【初台・イドコロネ】商店街のマンションで凝ったカレーが出てきた
東京・初台に『不動通り商店街』というマイナーな商店街があります。ここに、(僕の感覚値的に)いま話題になりつつあるカレー屋さんがあるので行ってきました。
最寄り駅は初台なのですが、決して駅近とは言えません。500mくらいは歩くでしょう。そもそもなぜ、よりにもよって不動通りにカレー屋を構えようと思ったのかわかりません。
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しかも、スーパーの2階に…。私事ですが、こちらのスーパー『VENGA VENGA』に15年来通っています。商店街の中で一番人の出入りが多い店であることは間違いないのですが、大通りから割と踏み込んだ場所にあります。それゆえ、「なんでこんな場所に」とか、「誰をターゲットにしているのか」なんてことを考えてしまうだけで、不動通りをディスっているわけではありません。
基本はマンションなので、居住者の取り込みは見込めるかも。まぁ、余計なお世話かもしれませんがね。
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さあさ、看板が出ております。本日のランチ 900円とだけ書かれています。
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さっそく、2階に上がってみましょう。15年来スーパーに通っていて、脇にあるこの階段を使うのは初めてです。
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中は薄暗く、カレー屋とは思えません。
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でもイラストはかわいい。
11:30の開店直後の叩扉でしたが、中には店主の他にすでに先客が1名。店主いわく「こんなに開店直後にお客さん来ることはないから油断してた。時間かかりますけどいいですか?」とのこと。
「お客さん、前も来てくれましたよね?」と聞かれました。「いいえ」と答えると、立て続けに「なんかで見てきました?」と逆に質問を受けてしまった。
どうやら、口コミサイトの著名なレビュアーが最近こちらのレビューを投稿したらしい。店主はよく話す方で、えらく風変わりで面白い。まぁ、ここに店出す時点でずいぶん酔狂ではありますが…。
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12時過ぎ(笑)、本日のランチ(900円)が着皿。中央のスクランブルエッグが印象的。ご飯はバスマティライスを使っているようです。
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手前左が ダルカレー、右が玉ネギカレー。
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玉ネギやナスがスパイスをまとい、パクチーにも負けない個性を得たような感じです。事前に「中辛くらい」と言われていましたが、辛さはさほどでもないです。6スコヴィルです。
ダルは優しい味。
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くるっと回して、手前左が 鶏とナンコツのナンプラ炒め。右が野菜(ゴマドレ的なのがかかっています)。
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ナンプラーの風味がクセになりそうな一品。このコリコリした炒め野菜は何でしょうか。不明。
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ラッシーやチャイ、お酒もあります。コーヒーは提供までにかなりの時間を要するみたいです(笑)
店主の気まぐれがメニューに大きく影響するらしく、お店のインスタには笑える投稿が多々ありました。何個か載せてみます。
寝坊かい。
入口に冷蔵庫て!
正直すぎ!
疲れてたのかな?
あかんやん!
とまあ、ツッコミどころ満載なのでこちらも見逃せません。
そして、季節が変わったころに再訪問。
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この日は『鶏』か『鯖』らしい。ここは鯖で!
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自家製カリーライス(900円)という名前になっていましたが、盛りだくさんな感じは変わっていません。
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鯖を選んだはずですが…。
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これが鯖カレーですね。鯖缶を使っているとのこと。ピーマンやキュウリなど、食感のある野菜との組み合わせもいい。
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ダルもついてます。
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すっぱいアチャールが添えられていまして、これがまた「ご飯いくらでもいけるぞ!」みたいな戦闘力。オクラかなんかによるトロみを感じました。
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安心のスクランブルエッグ。
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テーブルにある2種類のナンプラーを加えて味変も楽しめます。バカボンが好きなのでしょうか。
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ランプシェードにもバカボン。
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コーヒーに『遅珈琲』という名前が付いていました(笑)
ちなみにこの日も、「お客さん、前も来てくれましたよね?」と聞かれました。いろんな意味で目が離せないお店です。