新宿西口古本まつりで本を物色する
去る11月30日まで新宿西口広場イベントコーナーで古本市が開催されておりました。ベルトとかカバンとかの出店の時はスルーなんですけど、地方の特産品などが出店しているとついついのぞいてしまいます。古本市もそうです。
普段古本屋にほとんど入らないのですが、祭りの雰囲気に引きつけられて、「せっかくだから何か買っておくか」という気分になるんです。お祭りの景品ってその場では無性に欲しいんですけど、帰ってから後悔することがあります。そうならないように慎重に選んだ2冊を紹介します。
図説 民俗探訪事典 山川出版社
1980年代に出版されたもので、聞いたことがない伝統芸能など盛りだくさんで、現在続いているのかを調べたくなります。中でも気になったのが“アエノコト”という風習。
家長が田んぼの神様を家に招き入れて御馳走をするわけですが、これいわば『エア神様』なんです。詳しくはググってください。目を引くものは爆発的に目を引く社会で、情報に埋もれていく部類の習俗を知っているのは知的に贅沢。
あとジャケ買いしたのがこちら。
見ながら読む、歌の宝典 百人一首 学研
1985年の出版の金ピカバブリー仕様で、百人一首ファンとしてはマストアイテムとも言える一冊。(適当)
歌人のブロマイドがシュール~。寂蓮法師がイカしてますね。
こういうイベントの時って、全然違うジャンルが平気でひとつの棚に混在してるじゃないですか。なんじゃこりゃ、これいい、へ~、の気持ちが代わりばんこにやってくるのが醍醐味かもしれませんね。自分が知らず知らずに決めている興味の幅を広げてくれることを期待して、明日もまた知識の殿堂へと吸い込まれてゆきます。
新宿西口古本まつりの次回の開催は平成27年6月下旬とのことです。