まだかなまだかなー
数十年前の話。ある日の放課後、校門の前でおじさんが紙を配っていました。紙には算数の問題が書かれていました。おじさんは言う。「それに答えを書いてきたら採点してあげるよ」…なんという子供心をくすぐるふれこみ!少年は家でせっせと問題を解いて名前とか住所とかを書いて、翌朝指定された通り、学校の前に突然置かれたダンボール製のポストに入れました。しかし、待てど暮らせど返信はありませんでした。
子供って大人から評価されたいですから、頑張って解答しますよ。当時は世のすべての子供が、赤の他人である学研のおばさんを待ちわびていたと聞きます。(学研は本文と関係ありません)
そうです、当時子供だった僕はおじさんにだまされたのです。これは言わば、子供達が自分から個人情報を提供してくるシステム。無垢な時代でしたね。そのシステム考えた奴は天才だと思います。梅宮辰夫なら“稀代のワル”って言ってるでしょう。
その甲斐あってか、新学期や夏休み前になると通信教育の会社から封筒が送られてきて、僕はその中の漫画を読むのが楽しみでした。あれ結構面白かったですよね。簡単にそのパターンを説明します。
最近授業について行けない俺(主人公)
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友達に先超されて焦る俺
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「あいつもダメだったはずなのに・・・」
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部活動の調子にも差が現れる
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「お前もやってみろよ」
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「あいつに勧められたけど、コレほんとに効果あんのか?」
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翌朝、抜き打ちテスト
「家でやったトコだ、解ける!」
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今や部活もレギュラーでーす。
何というか、すべてを思考停止にするサクセスストーリーに震えますね。あのマンガ集めて雑誌作ったらウケるかなと思うんですけど、あれってやっぱり自分あてに届いてたから興味持って読んでたんでしょうね。「あんたに来てるよ」って親から渡されて、目を輝かせながら読んでましたから。そう思うと、僕の情報を通信教育の会社に持ち込んでくれた方々に感謝しなければ。ありがとうございます。
The principle isn’t to artificially turn out to be effective, gggcdeeeffbf