【南大沢・カーンさんのカレー】アウトレットモールのビリヤニがマジで美味すぎるのでおすすめ
今日は『三井アウトレットパーク 多摩南大沢』(東京都八王子市)のカレー屋さんを紹介します。いわゆるアウトレットモールの中のテナントなのですが、これが激ウマなんです。特にビリヤニは秀逸で、僕はそれを食べるためだけに南大沢に通っているぐらいです。
イートインでランチセットを食べよう
ご注意
2022年7月下旬時点で、ランチセットの販売は行っていないようです。イートインコーナーが縮小されているからです。
出会いは偶然でした。所用で南大沢に行った際に、ついでに近くのカレー屋をググってみました。どこか遠征したときにまずカレー屋を調べるのは僕のくせです。
すると、駅前の『三井アウトレットパーク 多摩南大沢』の中にある『サカガミ・グランルパ南大沢店』というスーパーに、カレー専門店が入っているということがわかりました。そこに並んでいたビリヤニを何の気なしに買って帰りました。そして何の気なしに食べたところ、体中に電撃が走りました。
ビリヤニ自体はじめて食べたのですが、まだこんなうまい食べ物がこの世にあるのかと思ったほど。以来ずっと、そのことが頭の中を占拠しておりました。
店内には総菜コーナーがあり、その一角にカレーを販売している場所があります。その名も『カーンさんのカレー』。
まさに一角って感じです。ここでそのビリヤニが買えます。
いろんなカレーが並んでいて、専門性を感じさせます。持ち帰り用にパック詰めされています。
Mr.カーンさんが作っているようです。日本ではまだなじみの浅いビリヤニも売っています。後述しますが、ビリヤニは土日限定販売です。
こちらがカーンさん。日本に長く住んでいらっしゃるので、日本語で話しかけても大丈夫ですよ。ちなみにこの写真を撮らせてもらったのは2回目の訪問時です。
ここでは2年、埼玉では30年お店をやられてたそうです。
食券機の上にカーンさんの紹介文があります。カーンさんはかつて、インドを代表する高級ホテル【タージ・マハルホテル】で腕を磨いたらしいです。
ランチタイムに限り、アツアツのカレーを提供してくれます。共同のイートインスペースがあり、そこに持って行って食べることができるのです。『ランチカレーA』を注文。カレーは店頭のケースから選べます。10種類くらいあるので、これは迷うところだ。
ランチカレーA
「あなたカレー好きなら、良いのがあるよ。」とすすめてくれたのは、『ズッキーニチキン』というカレー。これをメインにしましょう。
キッチンの釜で焼いてくれたナンをゲットしたら、さっそくイートインスペースにGO。
ランチカレーA(700円)。ナンではなく、ライスにすることも出来ます。
ナンはふわっとサクッと軽めの食感。これだけでも食べ続けていたいような、そんな飽きない美味しさです。
ズッキーニチキンは、一口食べた瞬間にホッとするような味わいがあります。鼻に抜けるスパイスの風味が、およそスーパーの一角で提供されるそれとは思えません。
それもガツンとくるような感じじゃなく、食べながらじわじわスパイスを堪能させてくれるような…。そんなところにホッとするのかなと思います。
とろとろのズッキーニもよく合う!
週末限定スペシャルランチ
ランチカレーの他に、週末限定の『スペシャルランチ』というのもあります。
こちらですね。
スペシャルランチ(900円)。
『ミナールピラフ』にはゆでたまごが乗っています。
香辛料の効いたピラフ。クローブを確認。パラパラとしたバスマティライス、独特の香りがいい。
『マトンキーマ』と『ライタ』。
ピラフがスパイシーなだけに、マトンキーマは落ち着いた重厚感があります。
十字に切られたスパイスが印象的なライタ。カイエンペッパーとブラックペッパーかな。パクチー入ってるかもしれませんし、入ってないかもしれません。異国感を演出してくれます。
『マンゴーミルクシェイク』にサービスでアイスを乗っけてくれました。
食べたあと、僕はカーンさんに抗議してしまいました。何でこのセットで900円なんだと。もっと取っていいですよと伝えると、日本の人はカレーには高いお金を払わないからと嘆いていました。
別の日のスペシャルランチ。スペシャルランチは毎週替わるようです。もはや、カーンさんのカレーが食べたくて南大沢にやってくるという事態になっております。
いつものように空いた席を見つけて座ります。何万枚焼いてきたのかと思わせる安定のナン。
『ミナールバター豆』という名の付いたカレー。いわゆるダルカレーですね。豆はレッドキドニー(赤金時豆)でしょうか。辛さは抑えめ。
さっきも出てきましたが、このミナールってどういう意味だと思いますか?カーンさんに聞いたところ、インドのミナールという塔からその名を取ったそうです。イスラム圏でいうミナレットと言い換えた方がわかりいいかもしれません。日本人にとっての富士山みたいなものでしょうか。
こちらは『カリフラワー じゃがいも』。いわゆるサブジ。半分溶けたじゃがいもが全体をマイルドにまとめています。
アウトレットモールのテナントのため、お客さんに伝わりやすいよう専門的な料理名を付けていないのかもしれません。
『チャイ』も付いてるのです。手間かかってるんだろうな。ちなみに、お店はカーンさんひとりで切り盛りしているようです。トレーを下げに行くと、カーンさんはいつも「おいしかった?」と聞いてきます(笑)
別の日のスペシャルランチ、トマトライスとローストチキン、そしてなんとハムス(フムス)が付いているではありませんか。
お昼時でイートインコーナーが混んでいたので、テイクアウトだけ買って食べずに帰ったのですが、最大級に後悔しました。
テイクアウトのビリヤニを食べよう
もちろんスペシャルランチも美味しいのですが、いよいよここで僕が衝撃を受けたビリヤニを紹介したいのです。
ビリヤニは、スペインのパエリヤ、日本の松茸ご飯と並ぶ『世界三大炊き込みご飯』と称されている米料理です。日本ではなじみが薄いですが、そろそろブームの予感という記事を見ました。
なお、ビリヤニの提供は土日限定です。土曜はチキンビリヤニ、日曜はビーフビリヤニorマトンビリヤニを隔週で用意しているとのこと。チキンは日曜にも登場するときがあります。
現在はどの曜日も販売
2022年7月下旬時点の話ですが、イートインコーナーが縮小されている関係でランチセットを取りやめているので、ビリヤニのテイクアウト販売に注力しているようです。現在はどの曜日もビリヤニを販売しているようです。(2022年7月下旬時点)
チキンビリヤニ→毎日
ビーフビリヤニ/マトンビリヤニ(週替わり)→土日
カーンさんのオススメはマトンビリヤニだそうで、「私作ったら自分でも食べる」ほど。もし店頭にビリヤニが並んでいなかったら、キッチンの窓からカーンさんに尋ねてみてください。
店内でスペシャルランチを食べ、ビリヤニを持ち帰るのが僕のルーティーンです。
チキンビリヤニ
カーンさんのビリヤニは鮮やかな色が特徴です。
割とずっしりとしています。なぜかチキンは中に埋め込まれています。チキンにまとわりついたスパイスがなんともくせになる味付けなのです。カルダモンのフレッシュな感じ。桂皮の甘い感じ。パクチーもいいピースになっているし、何より塩加減が最高!
カーンさんのビリヤニにハマってからいろんな店のビリヤニを食べるようになったのですが、やはりこれを越えるものは僕の中ではないです。今年出会った料理の中で、今のところ一番美味いということも付しておきましょう。
マトンビリヤニ
こちらはマトンビリヤニ。マトンの方も埋め込まれているので、外見ではチキンビリヤニと見分けが付きません。
マトンもマトンで良いですね。歯ごたえがあります。北海道出身としては、羊肉独特の香りが郷愁を誘います。基本的にスパイスが前面に出ているので、羊肉が苦手な人も食べやすいかもしれません。
テイクアウトのカレーを食べよう
ほかのカレーも買って帰るのですが、どれもまんべんなくおいしい。
ナンロール
ナンロール(540円)。香ばしいナンにタンドリーチキンが包まれています。
カライカレー
カライチキン(700円)。
トマト風味で辛くはありません。『チキンのトマト煮込み~カレー風味』といったところ。
ほうれん草とチキン
ほうれん草とチキン(700円)。いわゆるサグカレーです。
ほうれん草の存在感を堪能できます。
バターチキン
バターチキン(753円)。
一番人気なのがうなずけます。(僕はビリヤニだけれど)
チキンキーマカレー
チキンキーマカレー(700円)。
キーマ系は間違いがない。
チキンコルマ
チキンコルマ(700円)。カーンさんによると、コルマとは北インド・パキスタンで食べられている料理だそう。
玉ねぎがブラウンになるまで炒め、ヨーグルトを加えながら仕上げるのだとか。適度なもったり感があり、日本のお米と合わせても相性がいいです。
辛さは控えめ。
チーズホウレンソウカレー
チーズホウレンソウカレー(700円)。カッテージチーズの入ったサグカレーで、肉は入っていません。しょうがとにんにくがしっかり効いています。
ほうれん草のワイルドなコクに、クミンシードの風味とプチプチ感が加わっていいアクセント。
カーンさんのカレーを食べると、日本のカレーを食べるのがバカらしくなる。…もちろんそんなことは無いのですが、一瞬だけでもそう感じさせてくるカーンさんのカレーは偉大過ぎます。
カーンさんのカレー
スーパーサカガミの営業日に合わせるように、基本的に毎日営業しています。カーンさんがお店にいない月曜はランチの提供はありません。ですが、商品は店頭に用意してあります。