ちょっと待って!ゴロー『S-8』を買ったら、履く前にまず防水ワックスを塗ろう
さて、前回『ゴローのS-8を手に入れる』という内容の記事を書きましたが、さっそく履く前の準備をしていきたいと思います。防水ワックスを塗って、S-8を山に持って行ける状態にしましょう。
前回の記事↓
実は一度、このプレーンな状態のまま履いて近所を歩いてみました。先が少し汚れてるのはそのせいです。
まずは山に行く前に、これだけはやっておこうという作業。それが『防水ワックスがけ』です。必要なものはこちらの2点。
ブラシと防水ワックスです。いずれもゴローで揃えられます。革靴の手入れをするのが初めてでちょっと不安ですが、ワックス自体はゴローオリジナルの製品なので間違いがないでしょう。間違いあったら困るけど。
また、栄養油(ミンクオイル/ビーワックス)の類については今回は塗りません。ゴローのスタッフさんが「一年後で大丈夫」と言っていたからです。頻度としては、防水ワックスの使用15回に、栄養油1回を下塗りするという感覚だそうです。
『浅草まーぶる刷子』という印字がいい感じ。
では、ワックスを塗っていこう。その前に、各部の名称だけお知らせしておきます。
この名称は、S-8納品の日に同時に渡されたプリント用紙に書いてあったものです。ワックスのかけ方や、慣らし履きの要領なんかも併記されていました。
S-8の表面積の多くを占めるのは『裏出し部』です。革製品に疎い僕なんかは、こう思うわけです。「裏って何なの?じゃあ表は?」って。
ネット情報によると、裏出し革はワックスが浸透しやすいと考える方もいるよう。つまりこのままだと雨水もよく吸っちゃうというわけなので、裏出し革はまず防水ワックスっていうわけだ。
『水ヨケ』部分はツルツルしているんで、こちらは言ってみれば表出しということなんでしょうか。
『Dカン』から靴ヒモを取ります。
いよいよワックスを塗り込んでいきます。とりあえず指ですくって、ちょっとだけ塗ってみました。
裏出し革がワックスをめちゃくちゃ吸い込んでいきます。指の温度でワックスが半溶けです。
あれ、やばいぞ。塗ったそばからワックスが染み込む感じがして、指がスムーズに動かない。
うわぁ、ムラになってしまったぁー。気になるけど、いったん全体に塗ることを優先しよう。
『水ヨケ』などツヤ面には、均一に薄く塗るのがコツだそうです。
こんなものでしょうか。どうやってもムラになってしまいます。
後ろもツヤ面です。やわらかい『足クビ』と、『本底(コバ)』にもぬりぬりしておきましょう。
いったん防水ワックスを塗った状態にしました。ハト、こっち見んなw
ブラッシングをしていきますが、ここで力強くこするのがポイントみたいです。また、『Dカン』や『Wホック』の周りは、ワックス塗り残しが発生しやすいです。指の届きずらい部分も、しっかりブラシでケアしましょう。
これアレですね。ブラッシング次第ですね。最初のワックスでまだらになったところも、きれいにすることができました。
なお、靴の内側(白い部分)はノータッチです。
この最初の作業で、ワックスの約4割を使いました。
色が薄茶からこげ茶に変わりました。
あっそうそう、ゴローが公開しているYouTube動画には、もうひとつやるべきことが紹介されていました。それは『水を付けてブラッシングをする』ということ。
これをすると、ツヤが出るというのです。試しに片側だけ水を付けてシャカシャカやってみた。
わかりますか?左側だけ水を付けてこすりました。いい感じテカってきましたので、もう片方も同様に仕上げました。無心になれます。
これで一晩程度放置してなじませれば完了。まずは平地を短時間歩いて慣らし履きする良いとのことです。
登山後のワックスがけ。これが新たなルーティーンとして加わっていくわけか。悪くない。