【神保町・キッチン南海】まだカツカレーばっか食ってんの?
カレーの町・神保町で“黒いカレー”と言えば、真っ先に『キッチン南海』のカツカレーを思い出す人も多いのではないでしょうか。濃厚で奥深い味わいの看板メニューです。でもね、カツカレーももちろん良いんですが、せっかくだから僕のオススメも聞いてほしい。さて、それは何かといいますと、そうです、“ヒラしょう”です。
この界隈では言わずと知れた老舗の洋食店で、お昼時は100パー行列です。さらに98パーが男性客です。
だいたい10分くらいは待つことになりますが、それでもみんな食べたいんですよね。わかるよ、うまいもの。
店頭のメニュー表。カレーの他にも、定食がラインアップ。
並んでいるときに店員さんが注文を取りに来るのですが、その方法が独特で、ドンジャラのコインみたいなものが入ったケースを使います。気になった人は注目してみてください。
店内はカウンター席とテーブル席に分かれています。複数人で来た場合は、まとめてテーブル席に案内してくれますよ。
カツカレー 750円
ひとりの時でもテーブル席に案内され、知らない客同士で相席になることもよくあります。しかも驚くほど狭く、「さすがは東京…」と感心してしまうほど。まずは看板メニューのカツカレーから。
黒いです。なかなか家庭では出せない黒さです。
ひと口食べると、スパイスはもちろん、薬膳っぽさ(僕だけ?)が口の中に漂います。そして、「煮詰めました!」といわんばかりの深い味わいが胃袋を刺激します。
そうそう、忘れてはいけないのがカツの下のキャベツ。このキャベツのふわふわ感とみずみずしさもまた、キッチン南海が老舗たるゆえんであろうと思わせます。
真俯瞰もどうぞ。たまーに、溶け残った真っ黒い野菜を確認することができます。
記事のタイトルを「まだ東京で消耗してるの」みたいに挑発的な感じにしてしまったのですが、キッチン南海のカツカレーはやっぱりウマい!この一皿で午後も頑張れそうな気になります。
ひらめフライ・しょうが焼セット(ライス付) 800円
カツカレーの次に人気っぽいのが、“ヒラしょう”こと、ひらめフライ・しょうが焼セットです。
4分割されたひらめフライと豚のしょうが焼、それにスパゲティとキャベツがワンプレートに。
ヒラメは下味のこしょうが効いてますね。ソースでもタルタルでもマッチします。
チキンカツ・しょうが焼セット(ライス付) 750円
メインがひらめフライからチキンカツに入れ替わっただけです。ただ、このチキンカツは驚きです。何がって、めちゃくちゃやわらかいんです。最悪、歯ぐきでいけます。歯ぐきでいかなきゃいけない状況っていうのもあまり想像したくないですが、それほどやわらかいということです。
豚のしょうが焼は玉ねぎのスライスと塩味ベースで炒められていて、ご飯が進みます。
スパゲティはマイルド。
クリームコロッケ・しょうが焼セット(ライス付) 750円
今度はチキンカツがクリームコロッケに入れ替わっただけです。洋食と言えばクリームコロッケですからね。
揚げたてアツアツ。
イカフライ・しょうが焼セット(ライス付) 750円
イカフライもなかなか味わい深い。
ずいぶんと厚いイカですね。
エビフライ・しょうが焼セット(ライス付) 850円
エビフライともなると、贅沢感がアップしますね。
ここはタルタルで。
エビフライ・クリームコロッケセット(ライス付) 850円
こちらは揚げ物2種類で、しょうが焼が付かないセットです。
やっぱしょうが焼があったほうがいいかも…。
お会計は食後です。行列を避けたい人は、夜の部17~20時に訪れるといいかもしれません。