【初台・山田屋】そりゃ人気なわけだ…
撮影日 | 2024年1月~6月 |
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東京は初台にひっそりたたずむ食堂。昼時は近隣のオフィスワーカーでにぎわうその店の名は『山田屋』。今風の言葉で言えば町中華だ。
山田屋は西新宿小学校のとなりの路地裏にある。正式な住所もやはり西新宿であるが、私は初台と前述した。なぜなら西新宿にはもうひとつ山田屋(最寄は西新宿五丁目駅)があるのだ。便宜上そちらと区別するために、客たちは初台駅に近いこちらの山田屋を初台の山田屋と呼んでいるようだ。(たぶん)
気になって入店したが最後…リピートが止まらない
昼時も過ぎれば『売り切れ』の紙が貼り出される。遅いランチともなれば多数の紙でドアは占領される。
行列もできる人気店なのだからさもありなんだが、絶望することはない。なぜなら、山田屋はメニューが多いからだ。肉がなければ炒飯を、ご飯がなければ麺類を頼めばいいのだ。
麺類もなければ…何があるか聞けばいいだろう。山田屋の人はやさしく提案してくれるはずだ。
山田屋は以前から気になっていたが入ったことがなかった。だが、入ってみると通いたくなる魅力があった。食べ終わるたびに、次は何を食べようか自然と決めていた。そのループである。今後も通っていくだろうと思ったから、このページを人知れず更新していくことにしよう。
五目そば
さらっとしたタンメン風の五目そば。塩味ベースのスープで細麺が進む。具だくさんで腹持ちが良いので、1杯で満足感がすごい。あとチャーシューうますぎ。
炒飯 + 半餃子(3個)
炒飯にはスープがついてくるのがうれしい。
3個の餃子がいいのよ。たった3個を焼かせて申し訳ないが、この3個でQOLが上がるのを感じる。
焼肉ライス
豚肉にからんだ甘辛いタレがいい濃さでご飯が進む。シンプルながら1番人気のメニュー。
まったくパサパサしていないから食べてて楽しい。やっぱ食感て大事やね。
かたやきそば
醤油風味の餡に酸味のアクセント。
餡をかき分けるとかたい揚げ麺。混ぜながら餡を吸わせて半分柔らかくなったら食べごろだ。
ワンタンメン
ワンタンが入った昔ながらの醤油ラーメン。山田屋の麵類はおしなべて量が多い。学生街かと錯覚するくらいに。
冬の飲み会のあとに屋台で食べたい。あとチャーシューうますぎ。
炒麺ライス
チャーメンという謎の麺類にご飯(スープ付き)がセットになっている珍しいメニュー。一口すするとむべなるかな、ガーリキーな塩焼きそばでご飯が欲しくなる。麵自体の粉が溶け出ているのか、片栗粉のとろみなのか、若干“もったり感”があるのが特徴だ。イチオシ。
チャーシューメン + チャーシュー(5枚)
チャーシューが5枚のったチャーシューメンに、追加でチャーシューをブースト。
甘みを抑えた噛み応えのあるチャーシューがサイコー。
ジャジャメン
辛い料理もおいしい。そしてコスパもいい。
この穴あきスプーンほしい。ゴロゴロ沈んだひき肉を残さずすくえる。
コーン味噌ラーメン + 自家製味付煮玉子 + バター
『味噌バターコーン』が食べたくなったので、自家製味付煮玉子とバターをトッピング。
そもそも味噌ラーメン単体が普通にうまいんだが。
カレーラーメン
いわゆるカレー南蛮の麺が中華そば、それがカレーラーメン。色物扱いせず食べてみてほしい。カレー好きも満足すること請け合い。
あと、その日はもう食事取らなくてよくなる。
五目ヤキソバ
玉子やチャーシューが入った炒麵(チャーメン)といったところか。たしかに、これだとご飯はトゥーマッチかも。よく考えられたバランスである。しっかし、ボリュームよ。
たまに夕方の情報番組で、「学生たちにお腹いっぱいになってほしい」的なことを語る食堂の店主を見かけるが、そのサービス精神を彷彿とさせる。
麻婆豆腐ライス
麻婆豆腐は中華の基本であると思う。単品がないので定食で注文。絹ごし豆腐。
麻婆豆腐であるので痺れの麻(マー)の要素はないが、しっかりと唐辛子の辛さの辣(ラー)が効いている辛口タイプだ。とろみと油膜のせいでいつまでもアツアツ。ご飯の上に移して冷ましながらかき込もう。
つけ麺 + チャーシュー(5枚)
つけ麺単品に追いチャーシュー。つけ汁の中にも1枚チャーシューが沈んでいたが、追いチャーシューとは違うタイプで得した気分。
冷水で締められたいつもの細麺と、あったかい醤油ベースの濃厚つけ汁。味変に追いチャーシューが一役買ってる。
中華丼
野菜がたくさん入った中華丼。シャキシャキでみずみずしい野菜炒めの塩味あんかけ。
熱すぎて食べきるのに15分かかってしまった。
からしつけ麺 + チャーシュー(5枚)
からしつけ麺単品に追いチャーシュー。
嗅いでいるだけでじっとりと汗をかくような唐辛子の香り。
激辛とまでは言えない、個人的には好みの辛さだった。
ラーメン
いつもメニュー表の先頭にあるラーメン。だが、ベタすぎて注文しようと思ったことがなかった。先日相席した見知らぬおじさんが、旨そうに食べていたのが印象的だった。原点にもどる意味も込めて私も食してみた。
表面にうっすらと浮いた脂が芸術性すら感じさせる。
シンプルな醤油ラーメンだけれども、食後に残る満足感。値段のせいだけではないはずだ。
ピリ辛ヤキソバ
ピリ辛なヤキソバ。匂いがすでに辛くて、実際にすすってもまあまあ辛い。野菜がみずみずしくて辛さからの退避にぴったり。「すすり」と「退避」の繰り返し。
この繰り返しに無意識の中毒性が潜んでいるのかもしれない。家でこんなオイリーな焼きそばを作るのは罪悪感があるが、たまに来る山田屋でなら食べることを許可してあげたい。(自分に)
レバニラ炒めライス
油控えめでわりとあっさりとしている。卓上のラー油で辛みとアブラを増すもよし。
ヤキソバ + チャーシュー(3枚)
『ヤキソバ』はいわゆる塩焼きそばだ。そこに追いチャーシュー3枚。この外側を炙ったような香りがチャーシューのレベルを1段階上に上げているんだよな。
人気メニューの炒麺ライスの炒麺とはどう違うのだろうか。にんにくは感じなかった気がするな。食べ物にひとつもピントが合ってないことについては謝るしかない。