好きな映画は『L.A.コンフィデンシャル』と答えてる | ジジイの氷割り

好きな映画は『L.A.コンフィデンシャル』と答えてる

 2018/02/11

センスが問われる質問というのが世の中にはありまして、それが「好きな映画は何?」と「野球選手誰好き?」だと僕は思うのです。そして前者の問いに対して、僕は数年来『L.A.コンフィデンシャル』と答えています。


「この人とは波長が合うな」とか、「楽しく話せるかも」とか、日常のコミュニケーションにおいて、互いの距離が縮まる瞬間ってのがあります。

好きな映画についての質問にはそういったチャンスがある。

だから僕も、「あれいいよね!」って言ってくれるのをどこかで期待しているのかもしれません。

さて…、

 

『L.A.コンフィデンシャル』と言えば、1950年代のロサンゼルスが舞台の刑事モノ。

“コンフィデンシャル”は日本語で“機密事項”を意味します。文字通りこの映画は、ロス市警の公にできない秘密に迫るサスペンスです。

なお、原作はアメリカ文学界の巨匠 ジェイムズ・エルロイの同名小説です。

 

好きな映画に挙げていますが、別に僕は刑事モノが好きってわけじゃないんです。

ストーリーとはあまり関係のないところの、テーマ曲の『Ac-Cent-Tchu-Ate the Positive』という曲にハマりまして、それからこの映画を繰り返し観るようになりました。

そして次第に映画自体も好きになっていきました。

 

映画の後半でストーリーが真相に近づくにつれ、容赦なく主要人物が暗殺されていくというのもこの映画の特徴です。

殺され過ぎて、誰に殺されたかの想像が追い付かないので、一度だけではストーリーの理解ができないかもしれません。

 

汚職と暴力、出世欲とロマンス、三人の刑事と一人の娼婦、HUSH-HUSH、ロロ・トマシ…。

物語を左右する重要なファクターも盛りだくさんですが、魅力的なのがキモとなるキャラクター設定なんです。

 

エリート警部補のエド(ガイ・ピアース)や、刑事ドラマ顧問のジャック(ケビン・スペイシー)などもいい味出してますが、ラッセル・クロウ演じるバド・ホワイト巡査はとてもバイオレンスで、ハルクも顔負けの怪力ぶりをあらわにするシーンは爆笑ものです。

 

特に、3人の黒人容疑者を尋問しているときのイスの背もたれを壊すシーンなんかは、もはや名場面と言っても過言ではありません。

ほかにも、タブロイド誌の記者をイスごと放り投げたり、検事の頭をつかんで便器に突っ込んだりとやりたい放題。

冒頭のイラストは『レイプ犯を射殺したあとひと悶着するバドとエド』です。

 

「好きな映画は、L.A.コンフィデンシャルかな」と言ったときの周りの反応ですが、「あ~」という感じがほとんどです。

当時大ヒットしたわけではないので、そういう反応になってしまうのも無理はありません。

まぁでも、それくらいの反応をいただければいいんじゃないでしょうか。

だって「アバターが大好きです!」って言われてみてくださいよ。すがすがしいほどバカさがあふれ出ちゃってるじゃないですか。(暴言)

 

というより「映画何好き?」って聞く人は、それを求めていないんじゃないんでしょうか?

「そうだね、アバターはもちろんいいよね。」「君の名は、あれはヒットするよね」とは思ってくれるでしょう。

しかし、すでにアイコン化しているそれらの作品は、彼らの前ではあいさつ程度にもならないのです。

 

かと言って「バッファロー’66です」とか、「トレインスポッティングです」って言うとカッコつけんじゃねえよ、おまえが本当に好きなわけない!って言われますしね。

難しいものです。

 

僕の独断と偏見ですが、以下に挙げる作品はいい感じの反応がいただけそうな気がします。

  • グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
  • マルコヴィッチの穴
  • ダンサー・イン・ザ・ダーク
  • アメリカン・ビューティー
  • パルプ・フィクション
  • ユージュアル・サスペクツ
  • 海の上のピアニスト
  • ライフ・イズ・ビューティフル

さて、みなさんの好きな映画は何ですか?

 

ちなみに、僕の好きな野球選手は清水隆行です。

 

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