路線バスに深夜料金があるなんて聞いてない
東京で暮らしはじめてから、もうずいぶんと経ちました。些細なことでは驚かなくなっていたつもりですが、先日、路線バスに『深夜料金』が設定されていることを知りました。マジかよ!
ある夜、路線バスに乗ったら…
そもそも、路線バスにも深夜料金があるということを世間の人はどれだけ知っているのでしょうかね。「駅が近いからバスは使わない」って人なら知らなくても当然だとは思います。そして、そのような人は割と多いと思います。
僕がバスを使ったのも「興が乗った」程度の理由で、基本的にはJRか地下鉄で事足ります。頻度としては年に数回程度の利用です。それゆえバスに関する知識があまりなく、深夜料金がかかる時間帯で乗ってしまってからはじめてシステムを理解するという始末でした。
実は、バスに乗り込んだ瞬間から「ん?」と思っていました。かざしたICカードリーダーには想定より高い金額が表示されているのですから。乗るバスを間違えたのかとも思いましたが、料金表を見て「そういうことか」と飲み込みました。
もちろんバス時刻表にもちゃんと記載されています。
でも便名が変わっているわけでもないので、今日まで僕が深夜料金の存在に気付くことはありませんでした。ちなみに京王バスと東急バスの時刻表をパッと見た感じでは、23時台を過ぎたあたりから深夜バスに切り替わる模様です。
たとえば京王バスでは
東京都西部に営業エリアを持つ京王バスでは、Webサイトに次のように記載しています。
深夜バスとして運行するバスにご乗車の場合、当該区間の普通運賃と同額の深夜割増運賃がかかります。
バス運賃について#深夜バス運賃について|京王バス
大人の方が都区内地区(普通運賃210円)において深夜バスを現金でご利用の場合、普通運賃と同額の深夜割増運賃がかかるので、210円+210円=計420円がお支払額となります。
ICカードの場合も、210円+210円=420円となります。
なぜ見逃してしまったのか、理由は簡単で「行き先表示なんて見ないから」です。
例えば、ひとつのバス停にいろいろな路線のバスが停まる場合がありますよね。それとは逆に、ひとつの路線しか通っていないバス停というのもあります。僕が乗るバス停は後者でした。ひとつの路線しか通っていないため、バスに乗り込むときに方向幕(行き先表示)を見る必要がないんですね。それが習慣になってしまっていました。
あとで気付くことになるのですが、バスの方向幕には深夜料金のかかるバスであることがしっかり表示されていました。
わかりやすく通常のバス(上)と深夜バス(下)を並べてみます。
(僕が利用した路線ではありません)
バス正面の方向幕には“深夜バス”と表示され、月と星のドット絵が添えられています。側面も同様です。
まとめ
僕の故郷のバスには深夜料金の設定がないので、路線バスがまるでタクシーのように昼夜で運賃が変わってくることに素直に驚きです。とはいえ、22時以降の深夜手当は会社の義務であると労働基準法で決められていますので、ドライバーさんへの対価を捻出するため運賃を上げるのは自然かと思います。
関東バスでは2022年4月より一般路線バスに「深夜バス運賃」の適用を統一して行うそうです。
さて、みなさんの地元ではどうですか?