鍋割山に登るなら鍋割山荘に泊まったほうがいい

 登った 2016年5月26日

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  • 鍋割山荘

    かねてから行きたいと思っていた鍋割山【なべわりやま:標高1,272m】に登ってきました。山頂の鍋割山荘では山小屋メシとして“鍋焼うどん”を提供していて、これを目指して鍋割山に登る人も多いようです。今回はその鍋割山荘に宿泊して、ともに表丹沢の一角をなす塔ノ岳にも足を伸ばしています。『ボッカの鉄人』にも会ってきました!


    ※鍋割山荘のレポートにジャンプするには
    こちらをクリック

    ※登山時期:2016年4月~5月
    今回は新宿駅からスタートします。小田急小田原線で渋沢駅まで行き、駅前からバスに乗って登山口の停留所まで向かいます。

    鍋割山アクセス新宿

    主要登山口である『大倉』には駐車場があります。車で行けるのであれば、電車が動き出す前から登山を開始できるので混雑を回避できます。

    タイトルにあるように、なぜ鍋割山荘に泊まった方がいいのかということですが、僕自身が“山小屋の雰囲気が好き”というのがひとつの理由です。(この小屋がまた良かったのですが、それはのちほど)

    もう一つの理由として、一泊することで時間に余裕ができ、結果的に混雑を回避できます。

    渋沢駅Odakyu OX 渋沢駅鍋割山バス

    渋沢駅改札前にはOdakyu OXがある。営業時間は9:00~23:00。

    先ほどから「回避回避」と言ってきましたが、とても人気のある山なので休日は混み合います。

    渋沢駅表丹沢展望図

    改札から北口ロータリーに出ればこれから登る山々が確認できる

    3日ほど前に宿泊予約のために山荘の公式HPにある固定回線に電話を入れました。留守電になったのでメッセージを残しておきましたが返信がなかったので、携帯番号にかけて宿泊予約をしました。その際、「15時までには着くように来てください。雨などでキャンセルする際は連絡ください。」などの留意点をいくつか確認しました。

    渋沢駅鍋割山バス

    さて、渋沢駅北口のバスのりばに着きました。バスの時刻表上は6:48が始発ですが、その前の便もあります。というのも、状況によって臨時バスも出ているようなのです。

    渋沢駅大倉バス時間

    日帰り登山を予定していると、どうしても朝一で大倉から出発したいところ。みんな同じことを思っているため、朝のバスは混みます。

    大倉バス渋沢

    写真は、11時ごろの大倉行きのバス車内

    15分ほどで大倉に到着します。

    鍋割山大倉標高

    大倉、標高290mです。

    鍋割山大倉どんぐりハウス

    このどんぐりハウスでまず準備を整えましょう。

    秦野戸川公園大倉駐車場

    隣には神奈川県立秦野戸川公園の大倉駐車場があります。開場時間は8:00~21:00です。日帰り登山なら大いに使える駐車場です。8時よりも前、早朝に登り始めたい人には、道路を挟んだ向かい側に24時間やってる駐車場があります。

    大倉駐車場24時間営業

    Googleマップのストリートビューよりキャプチャ

    しかも、平日は最大で500円、土日祝日は最大で800円の安さ。いや、県立の方が高いと言うべきでしょうか。

    鍋割山塔ノ岳大倉周辺地図 秦野ビジターセンター看板

    大倉はこの辺りの一大拠点となっているようです。

    秦野戸川公園パークセンター

    秦野戸川公園パークセンター

    秦野市風の吊り橋 三ノ塔風の吊り橋

    三ノ塔(1,205.2 m)へ行くときは、この風の吊り橋を渡ります。登山届を出して出発しましょう。

    鍋割山登山届

    さて、僕は今日はこんなルートで登ってみようと思います。大倉から西山林道を通って二俣へ。鍋割山からは鍋割山稜に沿って塔ノ岳への縦走。そこから金冷シまで引き返して、大倉尾根を下ります。

    鍋割山大倉猫

    登山開始~大倉から二俣

    鍋割山大倉ルート

    さっそく最初の立て札が。

    鍋割山大倉ルート

    右は塔ノ岳、左は鍋割山。上で縦走できます。

    鍋割山大倉コース 鍋割山大倉コース

    たまに住民とすれ違います。生活域と登山道がかぶっていると大変そう。

    鍋割山大倉無人販売所 鍋割山大倉無人販売所

    たまに出くわす無人販売所。キャベツ2個で100円は安いので、買って登ろうかなと思いました。

    鍋割山大倉登山道入口

    オンロードはここまで。

    鍋割山大倉登山道

    民家の脇のオフロードを通ります。

    鍋割山大倉鹿ネット 鍋割山大倉シカ等の侵入防止扉

    だからすぐそこが鹿の生息域だったりするんですよ。

    鍋割山登山者 大倉二俣立て札

    立て札が要所ようしょにあるので、日中なら迷うことはないと思います。

    丹沢大山国定公園 tanzawa-ōyama quasi-national park

    鳥のさえずりもまた景色の一部ですね。

    鍋割山二俣堀川大倉

    あと7.0kmの文字。緩やかな傾斜の登山道を進んでいます。

    鍋割山林 鍋割山林

    次第に水の音が遠くで聞こえるようになってきました。

    鍋割山水場

    丹沢といえば水源。何年か前にサントリー・モルツの使用水であることを売り文句にしてましたもんね。

    鍋割山送電線

    送電線の鉄塔。ということは水力発電でしょうか。

    鍋割山西山林道 鍋割山西山林道

    ここは西山林道らしいです。

    西山林道黒竜の滝分岐 西山林道四十八瀬川分岐

    西山林道を外れる形ですが、黒竜の滝へ寄り道します。時間に余裕があるので行ってみましょう。

    西山林道黒竜の滝階段

    階段の途中でゾウムシを発見しました。

    西山林道黒竜の滝東屋

    東屋もありますが人が使った形跡が見受けられません。

    黒竜の滝芝生の広場 鍋割山黒竜の滝

    こういうあまり人が行かなそうなところにも立て札があって、道も整備されています。こころなしか立て札が苔むしています。
    鍋割山西山林道黒竜の滝

    黒竜の滝。まー滝っちゃ滝だよなぁ、という感じです。

    鍋割山木漏れ日

    滝まで下りてくるだけで、びっくりするほど人の気配がなくなりました。いったん引き返します。

    この先に進めば、さらに四十八瀬川、芝生の広場へとつながるようです。

    表丹沢県民の森地図

    分岐にある看板

    最終的には鍋割山にも通じているみたいです。しかし、アブラチャンの森とか笹地の森とか、深そうな森だなあ。
    黒竜の滝への往復は20分ぐらいだったかと思います。

    鍋割山空 西山林道

    さあ、再び山頂目指して歩きましょう!

    西山林道通行止め

    黒竜の滝分岐から少し歩くと、向かいに通行止め、後ろ側にも通行止め、みたいな場所に出ます。

    西山林道通行止めは右上へ

    必然的に看板の指し示す右上の方へ歩を進めます。

    鍋割山登山道

    ただ、雨など降ってなかったはずなのに、道の上からさらさらと水が流れてきてます。ちょっとした川、さすが水源。

    鍋割山川橋

    山道に突然、銅像が見えてきました。

    鍋割山登山道銅像

    山道の脇に少し広場っぽくなっていまして、奥の方に銅像が鎮座ましましています。

    鍋割山登山道尾関広像 メガネ尾関広銅像

    尾関広氏の像とのこと。誰だよ、メガネかけたの。

    鍋割山川 鍋割山傾斜

    距離でいえば半分ぐらいは来ているはずですが、一向に登っている感じがしません。大倉から鍋割山頂まで1,000mはあるはずなのに。

    二俣から鍋割山頂

    鍋割山稜0二俣 二俣ヤマビル

    二俣に到着。ヤマビルに注意。

    二俣橋

    ちっちゃな橋を渡ります。

    小丸への登り道

    V字に切り返す形で、小丸を経由したルートへの分岐がありますが、もちろん無視して、直で鍋割山頂を目指します。

    鍋割山登山道 鍋割山登山道本沢

    こんなおだやかな登山道が、いつまでも続くはずがありません。
    鍋割山登山口車

    ペットボトルが山と置かれた地点に到着。この脇には車が数台停まっています。車はここまで来ることができます。いよいよこれより登山本番です。

    鍋割山ペットボトル

    水が入ったこのペットボトルを担ぎ上げて山小屋に届けてほしい旨が書かれております。そう、鍋割山名物の“ボッカのボランティア”です。せっかくですから、僕も力の限り担ぎ上げます!

    鍋割山稜2ペットボトル

    ザックに入るだけ持っていきたいと思うのですが。ここの立て札によると、あと2.4kmだし…。大丈夫でしょう。計3本、8リットル弱を持って行きます!

    鍋割山ペットボトルボッカ

    大五郎サイズをバッグに詰め込む時に一瞬ためらいもありました。しかし、100kgの荷物をあげるボッカさんもいると聞きます。これしきで音を上げるわけにはいかないですよね。張り合ったところで足元にも及びませんが、担ぎ上げたときには達成感が待っていることでしょう。

    鍋割山沢

    ここからは途端に険しくなります。石がゴロゴロと重なる道の上から水がジャバジャバ流れてくる箇所を登るんです。風雲たけし城かっての。

    鍋割山立て札

    100m進んだところで、さっそく肩に食い込んでくるザックにびっくりしました。

    鍋割山木段登山道

    こんな道を重荷を背負って登る自信がない方は、ペットボトルを持っていく必要はありません。あそこで僕が見ていた感じでは、持って行かない人の方が全然多いです。

    鍋割山木段登山道

    フラフラしながら登ると危険ですからね。

    後沢乗越(読み方:うしろざわのっこし)

    後沢乗越(読み方:うしろざわのっこし)まで来ました。黒竜の滝を進んでいくと、栗ノ木洞を経由してここで合流できるみたいです。

    鍋割山急登

    登山の準備の時って水分をどれだけ持って行くか悩みますよね。なるべくたくさん多くザックに詰めたいけど、重すぎると疲れるし。ザックを軽くしたいけど、水が途中で尽きると後悔しそうだし。

    鍋割山新緑

    その中で最大公約数を探っていくわけですが、これはボランティアなので見返りがありません。

    鍋割山稜9 鍋割山登山客

    ま、人生というのも苦しみという重荷を背負って登り続ける山道ですからね。せめて自分の中でイベント化して、楽しく運びたいものです。
    鍋割山ニホントカゲ

    草むらからトカゲが現れました。

    丹沢ニホントカゲ

    ニホントカゲかと思われます。

    鍋割山稜10

    <鍋割山稜10>の立て札が出たら、ラストスパートです。(頂上は<鍋割山稜11>)

    鍋割山きつい登り

    10段登ってひと休み。ひと休みしてまた10段。

    鍋割山荘太陽光発電設備

    人工物が見えてきました。鍋割山荘の太陽光発電設備です
     

    鍋割山頂 散策

    鍋割山頂到着

    ついに山頂到着!

    鍋割山荘鍋焼うどんののぼり

    鍋割山荘。鍋焼うどんののぼりがはためいていますね。

    鍋割山荘ペットボトルタンク

    ここでペットボトルを用意されているポリタンクに移し替えてボッカ終了です!小屋のスタッフの方が「ありがとうございます。重かったでしょう。」とねぎらってくれました。正直、最悪の場合、水なんだから途中で捨ててもいいかと思っていましたが、自己完結できてよかったです。

    鍋割山山頂標識 鍋割山山頂方位盤

    山頂標識と山頂方位盤。
    鍋割山頂登山客

    そうこうしていると、後続の人々がどんどん上がって来ます。

    鍋割山頂登山客富士山

    天気が良ければ富士山が望めます。みんな特等席に陣取ってうどんを食べています。

    鍋割山頂富士山

    5月なので雪が残っているかな。

    鍋割山三角点 鍋割山三角点

    これが鍋割山の三角点です。ロープで囲まれたエリアにありました。
    鍋割山頂ミリンダグレープの空き缶

    ミリンダグレープの空き缶。落ちているごみでさえ、時代を感じますね。元の場所にそっと戻しました。

    鍋割山荘トイレチップ制 鍋割山荘トイレ100円

    トイレはチップ制です。100円を用意しましょう。

    僕は宿泊予約をしていますので、鍋焼うどんの注文でてんやわんやな受付が落ち着いた頃合を見て手続きをしてもらいます。

    鍋割山荘1泊2食付値段6,500円

    料金は1泊2食付で6,500円。今日の宿泊者は僕を入れて4人とのこと。意外と少ない。小屋主の草野さんに就寝場所を案内をしてもらいます。

    奥様から許可をいただいてのアップです。

    鍋割山荘屋根裏

    いわゆる屋根裏のような場所です。ザックを先に上げて、はしごを上がります。

    鍋割山小屋 鍋割山小屋

    この秘密基地にいるようなワクワク感も山小屋の醍醐味ですね。

    鍋割山荘宿泊 鍋割山荘屋根裏部屋

    上は上でまた別の空間といった感じです。毛布や布団が置かれています。ドアなど遮るものはないのですが、なんたって今日は客が少ないですからね。人目が気になることもないでしょう。

    さて、荷物を置いたら小屋内を探索しましょう。

    鍋割山荘メニュー

    夕食に鍋焼うどんは出ないそうなので、せっかくなので僕も注文してみました。夕食までまだ時間もありますし。

    鍋割山名物鍋焼うどん

    鍋割山名物 鍋焼うどん(1,000円)。疲れた体に、この甘めのダシが染み渡りますね。この具材を毎日休まず運び続けているのだそうです。山小屋相場だと、2,000円近くしてもおかしくないと思います。

    寒くなってきたので小屋内に持ち込んで食べることに。

    鍋割山荘鍋焼うどん

    草野さんが下山するタイミングだったので写真を撮らせていただきました。

    鍋割山荘草野さん

    毎日のボッカは9,500回を超え、来年には10,000回を迎える予定だそうです!「死ななければの予定だけど。」と笑っていました。衣笠も真っ青の鉄人ぶりですね。明日もまた、箱いっぱいの食材を積んで登ります。

    鍋割山鍋焼きうどん注文方法 鍋割山荘バッジ

    注文の仕方の貼り紙は常連客が書いてくれたんだそうです。

    鍋割山荘ギター 鍋割山荘Ovation

    Ovationはじめ数本のギターが無造作に置かれていました。
    鍋割山荘本棚

    書棚は山に関する本がほとんど。

    鍋割山荘かき氷もある

    小屋内を撮影しているとあっという間に時間が過ぎて、17時前には夕食となりました。熱した石か豆炭か、こたつの中に入れてくれました。春とはいえ山頂はまだまだ寒いので、この温みがとてもうれしい。

    鍋割山荘夕食うな丼

    うな丼

    草野さんの奥様(女将さんと言うべきでしょうか)と、スタッフの方と、宿泊客4人で食卓を囲みます。

    鍋割山荘夕食おでん 鍋割山荘食事天ぷら

    おでん、天ぷら、フルーツのオードブルもありました

    あの小屋はどうだとか、そういう話で会話は弾みます。スタッフの方も旅慣れているので、おすすめの山とかも教えてくれますよ。
    印象に残った女将さんの言葉。「あのね○○ちゃん、息が切れたときは、空気を吸うんじゃなくてまず吐くの。悪いの出し切ったら、自然と新しい空気が入ってくるから。」案外、深いかもしれないなと思いました。
    鍋割山荘夕食後

    夕食を食べ終わった後もずっと話し続けて、時刻は消灯の21時を迎えました。実に楽しい時間でした。

    鍋割山荘消灯

    明日は6時に朝食の予定です。

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    コメント

    • はじめまして。草野さんの奥さまはお泊りになられているのですね。

      奥さまとは随分前にお話をさせていただいたことはあるのですが、お元気そうでなによりでした。
      僕も一度は泊まってみたいのですがなかなか機会がなくて…。

      2016年11月5日 4:53 PM | もり

    • もりさん

      コメントありがとうございます!
      奥様は今でも山登りされているようでしたよ。
      毎回泊まり込んでいるわけではないとのことです。
      他の宿泊客の方は常連だったんで、最初は緊張していたんですけど、
      奥様とスタッフの方のおかげですぐに楽しい時間になりましたね。

      2016年11月6日 11:48 PM | ヒローキ

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