警官に疑われました
昨日、自転車で転びましたというエントリを書きましたが後日談があります。というか当日談です。なんと、コケた衝撃でライトを固定してある部分が割れてしまっていて、どうにかしてライトを直してから帰路につくべきだと考えたのです。
用を済ませて帰る頃にはすでにあたりは暗くなっていました。こう暗いとライトを点けていなければお巡りさんに止められて注意されることは明白です。それ以前に危険です。なので近くの交番でセロテープを借りることにしました。応急処置でいいからライトを固定したいと思いそれを願い出たところ、お巡りさんは快く貸してくださいました。
「災難でしたね。」お巡りさんにかけられた言葉が、まさかこれからの出来事を暗示しているとはまだ知りませんでした。お礼を言って交番をあとにしました。その後の数分は持ちこたえましたが所詮セロテープ。“セロテープで済んだらガムテープ要らない”という言葉があるように、セロテープはすぐに疲弊してぐらぐらとライトがもげ落ちそうになってきました。
しかしそこにまたしても交番があったので、急場をしのぐためセロテープでライトを固定したい旨を伝え、まんまと借りることに成功しました。家まであとちょっと、さて固定し終えたので行こうかと言う時にお巡りさんがこう言いました。
「防犯登録だけ確認させてください。」
え?ああ、もちろんどうぞと僕は言い登録シールを見せようとしましたが、ないのです。どういうわけかシールが剥がれて無くなっていたのです。いつからないのかすら気づいていませんでした。そうなると『車台番号』の照合で確認するらしいのですが、やましいことはありませんので、その様子を堂々と見守っていました。
「…………ユニフォーム(U)の○○…………、△△さんです。………………え、…………ではない…………?……わかりまし…………」
さわさわとにわかにあわただしくなる交番内、鈍い僕でも雲行きが怪しくなっているのがわかりました。どうやら『車台番号』を照合したところ、僕ではないらしいのです。中古自転車ですが購入時に所有者が自分に切り替わっていると思っていました。ところが前の持ち主のままだったようです。ある日突然、息子が自分の子ではないと言われた時と似ているような気がします。
待つこと20分、前の所有者と連絡が取れたようで無罪放免となりました。「買った」店と「売った」店が一致したということで、「本人確認が取れた」ということのようです。防犯登録の再登録、しときます。でもさ、やましい人は交番に物を借りに寄らないですよね。いやシール確認していなかった僕が悪いんですけどね。
そのお巡りさんと少し仲良くなりました。最後に「防犯登録するまでに警官に止められたら、僕の名前出してください!」と、某体重計メーカーと同じお名前を教えていただきましたが、恰幅の良い見た目にあやうく突っ込むところでした。いやシール確認していなかった僕が悪いんですけど。