10月に富士山に登ろうとして店員さんに怒られた話
よく記事の撮影に付き合ってくれる桂君という友人と、富士登山する計画をたてました。去年(2012年)10月のことです。僕が記事を作りたい一心で登山初心者の桂カメラマンを誘ったのがきっかけでした。桂君も初めての富士登山を前にしてテンションが上がり、装備を揃えましょう、揃えましょうと何だか昂っちゃっていました。僕は彼を手引きして登山靴を買わせ、その足で次の登山用品店に行った時に事件は起こりました。
もう一度言いますが、山登りに明るくない二人が、10月に富士登山を決行しようとしているのです。登山靴を買って上機嫌の桂君は、店員さんに聞いてしまいました。
「今度富士山に登るんですけど大丈夫ですかねw」
店員さんの顔が変わりました。
「10月の富士山は真冬並みで、そもそも上級者以外は行っちゃいけませんし、救助要請にヘリコプター呼んだら200万請求されます。行くのは勝手ですけど、みんなに迷惑かけるだけですよ。山には慣れているんですか?」
心なしか桂君の買ったばかりの登山靴がカタカタ震えていた気がしました。少し離れたところで様子見していた僕は、桂君のテンションが落ちていくのを目の当たりにしました。
その後2人でご飯を食べながら、富士山はやめましょうという桂君の強い主張を受け入れ、別の山に登ることを決めました。大の大人が店頭であれだけ説教されたのです。僕でさえ止めようという気になったのですから、桂君の気持ちはいかばかりか。思ったでしょうね、「なんで僕がメインで怒られているのか」と。
いやぁ、でも店員さんは全力で忠告してくれて、今となっては感謝ですね。桂君も正しい判断をしれくれたと思います。なぜなら、僕は9月の富士山を登って未熟さを痛感したからです。
もし去年別の山じゃなく、富士山行ってたらもっと良い記事かけたのになと、つい先日まで思っていたのを桂君に詫びなきゃいけませんね。悪りィ!