欲望のまま大容量にしたい

 2018/05/02

好きなものはたくさん欲しい。
欲望という言葉を調べると、

よく‐ぼう〔‐バウ〕【欲望】
不足を感じてこれを満たそうと強く望むこと。また、その心。「—にかられる」

とあります。
人は「もっと多く」を欲しがるものです。


今年『キリン メッツ コーラ』がヒットしましたね。「食事と一緒に飲んどきゃ少しは…」とその効果に期待した人も多いはず。
そして先ごろ、その1.5Lサイズが発売されました。健康を気遣うコーラーの家の冷蔵庫には常備されてるのではないでしょうか。
大容量サイズの需要に応えての商品展開と言えるでしょう。

「この際、アレもコレも大容量で販売してほしい。いや待てよ、市販されてないなら作ればいいんだ。」
というわけで、僕が「ちょっと少ないな」と思っていて、個人的に好きなものを勝手に大容量にしてみることにします。
御託はこのくらいにしてさっそくDIY!

◆午後の紅茶エスプレッソティーを大容量にする

午後の紅茶といえば僕が学生時代から愛飲していて、人生で『水の次か次』位に体に取り込んでいる液体です。
それはもう中毒といってもいい位がぶ飲みしており、がぶ飲みミルクコーヒーよりがぶ飲みしてきました。
午後の紅茶エスプレッソティーとはその上のクラスにあたり、紅茶のくせに缶コーヒーサイズで市場に参入してきた小洒落た奴なのです。

キリンの大体の自販機で幅を利かせています。

大容量化と言ってもすることは単純です。既存の午後ティー1.5Lの容器にエスプレッソティーを詰め替え、包装を取り換えればいいのです。
こんなことして果たして僕の心は満たされるのでしょうか。

2012年に発売されてから缶のデザインにはマイナーチェンジがなされているようです。
基本的には缶のデザインを踏襲することにします。

画像検索で良さげなものを物色して加工していきましょう。

それをダイソーで売ってるシール用紙に印刷して巻きつけるっちゅう寸法ですわ。
「ハンズの前にダイソー」のことわざを忘れたことはありません。
とはいえ3枚100円だから失敗できない!

画像系フリーソフトで缶の写真を引き伸ばしまして、

側面が寂しいので左側にはトクホマークでも入れておきましょうか。
右側はそれっぽく生産者写真的なものを入れたいですね。

この『夫婦写真』を加工して使いましょう。
この作品は絵描きの友人によるものです。僕が馬鹿みたいに気に入ってるので、何かにつけて記念写真の時は「じゃあ夫婦写真で」といってこの立ち位置で撮るのがお決まりになっています。

さあ印刷しましょう。

カットします。貼る前にエスプレッソティーをペットボトルへ移しておきましょう。
紙のシールですから濡れてしまってはかないません。

人生には非生産的なことも必要なんだから!アソビも大事なんだから!
と割り切って注ぎましょう。

左:エスプレッソティー 右:ミルクティー

そしてシールを巻きつければ、

完成です!
このエスプレッソクオリティーは!

12月15日、大容量になって新登場!
って宣伝されたら買うもの。買い占めるもの。

左!

右!

たちまちセレブの冷蔵庫に変貌した。

飲んでみました。

缶コーヒーサイズで出している意味ってやっぱりあるのですね。
一缶分くらい飲んだら飽きてきて、さっぱりしたものが欲しくなってきたのです。
人間ってわがままですね。一週間かけて飲みます。

あと、もうちょっと手作り感が欲しいので次は実際にペンを持ってみましょう。

◆オロナミンCを大容量にする

つづいてはこちら、オロナミンCです。
実に120mlというもったいぶりっぷりには、大容量にして目にもの見せたくなるというものです。

前面のロゴの縦横比を測ります。
裏の成分表示等に手を付けるのはやめときましょう。デカビタCだったら変なナースを描くとこだけど。

大きなビンにオロナミンCのロゴをあしらって、先ほどと同様一本ずつ注いでいきます。

今回は浦霞の四合瓶(720ml)を使いましょう。
ラベルを利用してその上から重ね描きしていきます。

出ました、ポスカです。最安なのをネットで買いました。
いきなりポスカで描き込むほど向こう見ずにはなりきれないので、まず鉛筆で下描きします。

このラベルがいい風合いをしておりまして微妙にデコボコしてるんですな。

色を入れていきます。

裏が透けなくなるまで重ね塗りします。

次に赤。

これだけだと寂しいので、さし色で黄色を持ってきましょう。

なんか違うような気もしますが、もう止められないので描き切ります。

あとは、6本分を元浦霞に入れ替えれば…

出来ちゃったー!
この存在感!酒瓶傾けていた父の威厳そのもの!
子が親の背中を見ている風に見えなくもない!

試しにジンギスカンのタレを置いてみたら、近所のおじさんくらい他人感を感じます。

ぜひ巨人軍の選手に飲んでもらいたい。個人的には清水隆行選手を希望します。

さて大容量の魅力に迫ってきましたが、好きなものを大容量にする方が満たされ度のふり幅が大きくなるのは想像に難くないと思われます。

◆ビックリマンチョコを大容量にする

つづいてはこちら、ビックリマンチョコです。
贅沢と言ったら食品しか浮かばない貧乏臭さよ。

今コンビニなどで大量に売っていますが、僕らが子供のころは店で発見するだけで歓喜するほどの代物でした。

今でも封を開けるときは当時のどきどきが去来しますよね、やっぱり。

あー、一番好きなやつだわ、舟助。
そしてなぜかチョコが割れてた。
どうやって大容量にするか。
この台紙をどうやって使うか。

フィルム状の素材にパッケージの絵を描いて、チョコを包んで封をすればいけると思ったので、

銀色のフィルムを用意します。

使うのはポスカと、あと金色のペンも買い足しておきましょう。

まず原画をモニターに映して、

それを透かして縁を描いていきます。
原画はグリーンハウス社さんのものを引用させていただきます。

マッキーの出が悪いのでぶんぶん振っているとさ、

こうなるよね。

縁を描き終えたら、次にぬり絵の要領で色を描き分けます。

ずぶの素人でもこんな感じにはできます。

白と金で後光を描くのも忘れずに。

チョコをどうやってパッケージングするかですが、縦3横3で9個を連結してから考えます。

台紙部分を連結してシールを封入、そしてチョコをセットしたいと思います。
僕の裁量で好きなシールを封入してもいいんですか!?

いいんです!

ここまできたら市販されているお菓子らしく封をしたいですよね。
こちらの、食べかけのスナックの袋をビッと閉じる『ハンディシーラー』という器具を使いたいと思います。
ハンディシーラーに500円も費やしたのでバンバン密封してやるぞと意気込んでいたのですが、ここで誤算!
銀フィルムとの相性が悪くてうまく圧着してくれないのです。金のマーカーも不出来の原因です。

しょうがないからホッチキスで留めます。

最後に留めた部分にスーパーゼウスの杖的なものを描いて、ギザギザにカットします。
さて完成しました。

ここでひとつ問題が。完成した瞬間に開けるのには自分で作ったドミノを自分で倒すような虚しさがあります。
よく考えたら、ビックリマンは何のシールが入っているかがワクワクするのであって、僕が自分で入れたシールを新鮮な驚きでもって迎え入れることはできません。
つまり誰かに見せたいのです。
というわけで先述の絵描きの友人に評価をしてもらおうと思います。

絵描きの友人宅にて

彼の名前はyuukikikuchi。イラストレーターだかなんだかやっているようです。あの『夫婦写真』の作者です。

—うまいこと出来てると思いません?

「え、これ自分で描いたんですか?」

—はい、そういえば誕生日じゃないっすか。

「ん?ええ、まあ…」

—プレゼントしますよ。さっそく開けてみてください。

「いいんすか!?その前にせっかくだから写真を」

—撮ってくれるなんて嬉しいじゃないの。

「開けますよ」

(当時のシールを入れたのに微妙な反応)

—とりあえず喜んでいる風にしてもらっていいですか?

(自作の『知り合いのおっさんシール』に戸惑う氏)

—コレクションに加えてくれましたね。

「まあプレゼントは嬉しいですからね」

—喜んでいるようで何よりです。ではそろそろ失礼します。

「カスがボロボロ落ちたな、ブツブツ」

—シール返してもらえますか。

「えっ…」

思ったよりいい反応がありましたね。人に見せてこそ満たされるものだと感じました。

yuukikikuchiの誕生日は変動制です。

結果として、大容量にすると人は喜ぶのです。見た目の衝撃もさることながら、『大きいつづら』を選んでしまうのは人間の本能なのかもしれません。
今回使った食品は数日かけて消費することになるでしょう。しかし、役目を終えたポスカの使い道に困っています。あいのりに出る時、ボードに名前書くのに使わせていただくしか思い付きません。

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